文化情報コースでは、3回生の4月の時点で4名の主担当教員と12名の副担当教員の中から卒業論文の指導教員を決め、それぞれの教員に分属して、卒業研究が実施されます。
専門分野 認知心理学、教育心理学、教育工学
主要担当科目 認知心理学、認知情報演習 II、人間と心理
研究と教育
井上研究室では、次のような研究を行っています。
(1)認知心理学:人間の記憶や知識、思考、言語などに関して、
情報処理の立場から研究を進めています。
(2)教育心理学:認知心理学を基礎として、人間の学習や
教授活動に関する研究を進めています。
(3)教育工学:コンピュータと教育、情報教育といった分野に
関する研究を進めています。
なお、卒論では、上記の認知心理学、教育心理学、教育工学の領域に関わる研究を中心に、対人認知や社会心理学に関するテーマも取り上げ、心理学と教育工学の立場から、実験や調査にもとづく実証的研究を行います。
専門分野 知能情報学・教育工学・音楽情報科学
主要担当科目 知能情報学、情報通信ネットワーク論、
情報通信ネットワーク実習、コンピュータ概論
研究と教育
岩井研究室では、知能情報学に基づいた研究を行っています。知能情報学とは、人間の情報処理過程を体系的にモデル化し、それをコンピュータ上でどう実現していくか(システム化)という内容に該当します。
これまでに、教育・音楽などの各応用分野でシステムを構築していますが、他の分野や知能情報学そのものの基盤技術の模索なども併せて行っています。
上記以外の分野・内容であっても、興味を持たれた方は一度ご相談下さい。
指導形態については、まずは、所属している先輩とのグループ研究を通じて、研究に必要な技術を習得してもらい、その中で各個人が研究テーマを見いだし、その内容について議論を重ねて進めて行きたいと考えています。
専門分野 論理学、哲学、情報文化論
主要担当科目 情報文化基礎論、情報社会と情報倫理、
論理の世界
研究と教育
専門は哲学です。とくに論理学・数学の哲学や、言語の哲学に関心を持っています。これらはいずれも古くからある分野ですが、19世紀末から20世紀初頭にかけての数学の基礎をめぐる論争をきっかけとして、現代へと連なる新しい展開が生まれました。また、20世紀中葉のコンピュータの発明やその後の情報科学の発展にも深く関わっています。
ゼミでは、これらの分野の専門的な内容には必ずしもこだわりません。論理学や哲学における思考法や議論の仕方を学びながら、各自が主体的に取り組める卒業論文テーマを模索する過程を重視しています。このため、3年次には、全員での文献講読と並行して、オリジナルエッセイの執筆およびその発表を課します。その後卒業論文完成までの間、テーマの設定、参考文献の検索や利用、論文の構成‥といった様々な局面において指導を行います。
これまでの卒論テーマには、たとえば、次のようなものがありました:「サイエンス・フィクションにみる人間観」「心についての科学的な捉え方をめぐって」「色のない絵本」「ヴァーチャル・リアリティ技術の可能性とそれに伴う危険性について」「興奮論」「『きく』ことから『理解する』ことへ」「同一性・言語・時間」「自己概念をめぐる謎」