初等教育コース 幼児教育専攻

幼児教育専攻とは

幼児教育専攻では、幼児教育に関する理論および指導方法に関する知識の学習と幼稚園実習の経験をとおして、幼児がよりよく発達するために必要な専門的見識を備えた幼稚園教諭の養成をめざしています。また、本学部の学校教育教員養成課程では所定の講義科目と実習を履修することで保育士資格を取得することができます。

一般的に、幼稚園は3歳から6歳までの幼児が通う学校で、幼稚園の先生は学校教員です。保育所(通称は保育園)は0歳から6歳までの乳幼児が通う児童福祉施設で、保育所の先生は保育士と呼ばれます。幼稚園で働くためには幼稚園教諭免許が、保育所で働くためには保育士資格が必要です。また、保育所・幼稚園の機能を統合する幼保連携型認定こども園において働くためには、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を持つことが必要です。

幼児教育専攻では、幼稚園教諭1種免許の取得が卒業するための要件となっていますが、保育士資格、小学校教諭免許、中学校教諭免許、特別支援学校教諭免許も取得することが可能です。多くの幼児教育専攻の学生は、幼稚園教諭、保育士、小学校教諭の3つの免許・資格を取得しています。各自の希望に応じて、どのような免許・資格を取得するかを選択できます。

近年では、幼稚園教諭と保育士の2つの免許・資格が採用試験の受験資格になっている市町村が多くなりましたし、幼保連携型認定こども園等の施設が一層増加していくことも予想されます。それらのことを考えると、幼稚園教諭と保育士の2つの免許・資格を取得することが就職に有利だと思われます(一般的に、小学校や中学校の教員は各都道府県が採用試験を実施しますが、公立の幼稚園や保育所は各市町村が採用試験を実施します)。また、保育士資格を取得すると、保育所だけでなく、それ以外の児童福祉施設(乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、知的障害児施設など)への就職も可能になります。

これからの社会で就学前の子どもを支援していくためには、子どもを総合的に理解する力を身につけていること、また、それを教育・福祉の幅広い分野で柔軟に応用し発展させていける知識や技能が必要です。幼児教育専攻では、就学前の子どもたちに対する教育・保育を総合的に計画し創造していくことができる専門家の養成をめざしています。

担当教員の紹介

菅 真佐子

幼児心理学、保育臨床研究、幼児教育発達論、幼児理解と教育相談などを担当しています。専門領域は乳幼児期の子どもの認知発達で、最近では親子の対話や絵本などの児童文化についても研究しています。

専攻のカリキュラム

一般的には、1回生では教養教育科目と一部の教員養成基本科目、2・3回生では教育養成基本科目や幼児教育専攻科目(幼児教育方法学概論、幼児心理学、幼児教育学概論、保育臨床研究など)、幼稚園教職科目(保育内容言葉、健康、環境、人間関係、子どもの表現、幼児理解と教育相談など)を中心に学びます。3回生では担当教員のゼミに所属し、さらに幼児教育の専門的な研究方法を学びます。4回生では各自の興味や関心に応じた研究テーマを決めて卒業論文を作成します。幼稚園実習は3年生の秋に本学部附属幼稚園にて行います。

※ 保育士資格を取得する場合

本学部の学校教育教員養成課程では、保育士資格に必要な講義科目、保育所実習および施設実習を履修することで、保育士資格を取得できます。保育所実習は就学前の子どもを保育する保育所での実習です。施設実習は乳児院、児童養護施設、児童館などの児童福祉施設での実習です。これらの実習全体で、6週間の実習期間が義務づけられています。

保育士資格を取得するためには、幼稚園教諭免許に必要な講義科目と実習以外に、保育士資格のための講義科目と実習が加わることになりますので、4年間のスケジュールを綿密に考えておく必要があります。

※ 幼児教育専攻の専門科目では、以下のような内容を中心に学びます。

1)幼児教育専攻科目

「幼児教育の基礎」
・保育の歴史や制度 ・保育の内容と方法 ・保育者としての専門性

「幼児教育方法学概論」
・現代の保育問題 ・保育形態 ・幼児教育の効果 ・早期教育の現状と課題

「幼児心理学」
・子どもの発達と教育 ・世界との関わりの発達 ・自我の発達

「幼児教育学概論」
・幼児教育の基本的特質 ・幼児教育の思想と歴史 ・幼児教育と環境の構成

「保育臨床研究」
・子ども理解の方法 ・保育における保育者の役割 ・保育における集団

2)幼稚園教職科目

「保育内容 言葉(指導法)」
・幼児における言葉の重要性 ・言葉の発達 ・子どもの言葉の指導

「保育内容 健康(指導法)」
・子どものからだとこころの現状 ・健康観の変遷 ・健康保育の実践

「保育内容 環境(指導法)」
・保育における環境 ・環境構成の基本的視点 ・環境構成の具体的事例

「保育内容 人間関係(指導法)」
・幼児期の人間関係の特徴 ・幼児と保育者との関係 ・幼児期の協同性

「保育内容 子どもの表現Ⅰ(指導法)」
・幼児造形の現状と課題 ・子どもの創造活動 ・アートの技法

「保育内容 子どもの表現Ⅱ(指導法)」
・子どもの遊びに見られる音 ・音楽表現 ・子どもの音楽的表現活動の指導

「幼児理解と教育相談」
・子どもの見方と援助方法 ・保護者との対話事例 ・教育相談での配慮事項

卒業生の進路状況

幼児教育専攻の卒業生の多くは、公立の幼稚園教諭、あるいは公立の保育所保育士として活躍しています。最近では、幼稚園教諭と保育所保育士が同一枠で採用されて、年度の始まりの4月に幼稚園か保育所のいずれかでの勤務を命じられるという形が増えてきました。就職する地域としては、大津市、栗東市、守山市、東近江市、湖南市、長浜市などの滋賀県下の市町村、あるいは学生の郷里の市町村が多いです。

その他、小学校教諭や地方公務員(行政職)として活躍している人も大勢いますし、大学院に進学する人もいます。

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