講義「文化とは何か」関連文献資料3

 ver.1.1




・[番号]
・[筆者]
・[順番]
・[タイトル]
・[出版社/掲載誌]
・[キーパーソン]
・[キーターム]
・[メモ]


●3c1

・内田隆三

・2

・「故郷」の記憶・序説

・大航海 NO.20.

・UCHIDA.R.,

・故郷の記憶、共同体の歌、国民国家、社会性の場、文部省唱歌、ヨナ抜き五音階、

・126.「記憶が政治的な主体との関連で何かを表象しているとしても、その表象は記憶の表層に彩られる形象にすぎない。....社会的なものの位相で記憶の領域に照準すべきなのである。国民国家のリアリティというのはある想像力の形態が生み出す一つの効果であるとすれば、われわれはそのような想像力の形態を浮上させる社会性の場そのものについて考えてみなくてはならない。」 126FF.大衆の記憶−−唱歌の政治学: 127.日本的なもの:西洋の影響を受けている。 127.「文部省唱歌が国家教育という観点からみて機能的な媒体であるとしても、唱歌のリアリティそのものはそのような機能性とは別種の社会性の場から構成されている。 127.ヨナ抜きの五音階≠「日本の伝統的音感」;=「すでに西欧近代への適応の所産」

●3c2

・内田隆三

・3

・「故郷」の記憶・序説

・大航海 NO.20.

・UCHIDA.R.,

・故郷の記憶、共同体の歌、社会性の場、文部省唱歌、エピステーメー、

・128FF.「故郷」の歌の社会性: 129.「「故郷」に向かい合うときの、失望や幻滅の思いはすでに1890年前後の小説に多く描かれてきたところである。....現実の「故郷」に対する否定的な感覚がかえって「故郷」の理想形を強く意識させたのかもしれない。」 129.「ここで社会性の場というのは、人びとが環境世界を知覚し、理解するときの歴史的な技術論の無意識の配置によって定まるものである。それは人びとが自分の身体を運用し、環境世界を了解するときの知覚の形態やまなざしの構造、あるいはエピステーメーの型式によって規定される。この無意識の配置は国家の意思を含むさまざまな政治的組織や意味の形態が成立する可能性の場となるものである。」

●3c3

・内田隆三

・4

・「故郷」の記憶・序説

・大航海 NO.20.

・UCHIDA.R.,MITA.M.,ANDERSON.B.,

・故郷の記憶、共同体の歌、学校、知覚、風景、唱歌『故郷』、社会性の場、文部省唱歌、抽象的な知覚、抽象的な故郷、デパート(130)、メディア、大正博覧会(130)、無名戦士の墓、ナショナルな想像力、

・129.「学校制度のなかで、一つの歌がこども時代の心情の領域に刻印され、記憶のなかに忘れがたい風景を描いていくわけだが、重要なのは、それがたんにある風景や事件の記憶というより、むしろその時代にひらかれはじめた知覚の形態やまなざしの構造そのものの記憶だったことではなかろうか。」 130FF.社会性の場の変容と記憶: 131.「この歌[唱歌『故郷』]にある「故郷」の観念は一見情緒的にみえるが、それは恐ろしく抽象的な知覚の形態と結びついている。『故郷』の歌が表象している風景−空間の構成をみると....きわめて一般的・抽象的な「故郷」になっているのである。」(SEE 見田) 131.「アンダーソンは、「無名戦士の墓」はその中身が具体的に誰のものかしれない、あるいは故意に空っぽであるかもしれないが、じつはその不在こそがナショナルな想像力の核を構成すると考えた。」

●3c4

・内田隆三

・5

・「故郷」の記憶・序説

・大航海 NO.20.

・UCHIDA.R.,

・故郷の記憶、共同体の歌、抽象的な空間、国民国家、唱歌『故郷』、社会性の場、

・131.「この抽象的な空間を国民国家という小さな枠に閉じ込めてしまうことはできない。われわれはこの抽象的な空間をひらくベクトルをそれ自身の実態に即して、つまりそれに相関する社会性において考えてみなければならない。」 132.「『故郷』の歌は複製可能なイメージの次元を通してある抽象的な空間が歴史的に立ち現れたことに呼応しており、その抽象的な空間の出現とともに表象や知覚の形態に生じた変化を内面の声の次元に記憶することにつながっている。」 132.「国民国家という想像力の形態は、この抽象的な空間の広がりを自己の存立条件としながら、同時にその抽象的な空間をひらくベクト133.ルに対して、象徴的な記号技術論による制約のシステムを作動させることによって成り立っている。」

●3c5

・内田隆三

・6

・「故郷」の記憶・序説

・大航海 NO.20.

・UCHIDA.R.,

・故郷の記憶、共同体の歌、抽象的な空間として成立するような社会性の場をリアルと感じるような感受性の型、唱歌『故郷』、

・133.「『故郷』の歌が大衆を社会に動員するものであるとしても、それはたんに特定の政治目標や古い共同体の心性へ向けてのイデオロギー的な水準の動員ではない。それは知覚の形態やまなざしの構造といった水準で、世界や出来事が無-場所化された抽象的な空間として成立するような社会性の場をリアルと感じる感受性の型へ向けての動員なのである。それは国家というよりも、資本との関係で存在の根拠をもたなくなった人びとの感受性でるといえよう。」

●3c6





・現代詩手帖 1998.05.特集:日本〈近代〉音楽の発生



・SUGA.H.,HOSOKAWA.S.,TSUBOI.H.,FUJII.S.,/WASHIDA.K.,MORINAKA.T.,

・日本近代音楽の発生、唱歌、童謡、軍歌、大東亜共栄圏、


●3c7





・伝統と現代 1971-03.特集:風景論



・HARIU.I.,ISOZAKI.A.,NAKAHIRA.T.,/YASUDA.Y.,HAGIWARA.S.,SHIGA.J.,UEHARA.K.,KARAKI.J.,MATSUDA.M.NAGAYAMA.N.(160F.),MISHIMA.Y.(171),BENJAMIN(171),

・日本風景論、都市と風景、ナショナリズム、美学と政治−−三島の死をめぐって(169)、耽美主義、審美主義、心に中にある風景、異和、漂泊者(53)、心象風景(92)、心象の欧化(94)、富士山(95)、小学唱歌(96)、

・16. 保田 IN 『歴史と風土』「我々の国土の風景は、つねにわが心の中にある歴史である」 47. 萩原の固有性は....その「異和」の感覚である。「疎外」観 96. 全国共通の小学唱歌こそは、国民の共通の心象風景を育んだほとんど唯一のメディアであったといえる。 157.中村宏:「風景」なんぞ情況論くずれの風景バカにくれてやれ! 160FF.磯崎/中平/針生、鼎談:都市と風景

●3c8





・日本のうた こころの歌 1:故郷 CD付き

・DEAGOSTINI 2009,290Y.



・日本のうた、故郷、『故郷』、『故郷の廃家』(ヘイス)、『この道』、『故郷の空』(スコットランド)、『朧月夜』、『旅愁』(オードウェイ)、『埴生の宿』(ビショップ)、(唱歌)、


●3c9

・猪瀬直樹



・唱歌誕生 ふるさとを創った男 (日本の近代 猪瀬直樹著作集9)

・小学館 2002.1200Y.

・INOSE.N.,

・唱歌、ふるさと、故郷、『いつの日にか帰らん』『思ひいづる故郷』『夢は今もめぐりて』、「こころざしとエゴの差」(281)、立身出世≠エゴイズム、

・282.「エゴイズムだけでは前に進めないときがある。他人のために生きよ、と言えば偽善的に聞こえる。では自分のためにのみ生きているか、と問えばそうではないと思いたいだろう。/「こころざし」とは、そのあたりのジレンマを高い次元で乗り越える表現である。ただ力んで頑張るのではなく、なにか大きな夢に向かって自分を解き放てば努力は際限なくつづけられる。/283.繰り返すが、明治時代の立身出世は単なるエゴイズムの表現ではなかった。」

●3c10

・山東功



・唱歌と国語 明治近代化の装置

・講談社メチエ 1575Y.

・SANNTOU.I.,IZAWA.S.,INOUE.T.,MOTOORI.N.,

・唱歌と国語、近代化、日本、明治、音楽教育、国語教育、近代化、

・AUS;朝日新聞書評2008.03.23.:BY 斎藤美奈子:「おもしろいのは唱歌も、そして現代文も、体育と意外に近い場所にあったということだろう。体育が身体の鍛練なら、国語は精神の鍛練。唱歌で培われた感性とリズム感を、身体に生かせば体操、言語に生かせば国語。

●3c11

・涛川栄太



・戦後教科書から消された文部省唱歌 一部C

・ごま書房 1997.1800Y.

・NAMIKAWA.E.,

・戦後教科書から消された文部省唱歌、日本人の情感、故郷、『故郷を離るる歌』、「祖国を愛する心は、自然に芽生える感情」(146)、「現実になくても、心の中に故郷のイメージは形づくられる」(149)、


●3c12

・戸澤義夫



・「故郷」概念の価値論的研究

・佐々木健一ED.....

・TOZAWA.Y.,/JANKELEVITCH,LEVINAS,HEIDEGGER,MATSUNAGA.G.,KOBAYASHI.H.,YOSHIMOTO.T.,KARASAWA.T.,

・故郷、国民国家、文部省唱歌全体のもつ政治性(53)、「教科書が日本人を作った」(唐澤)(46)、ナショナリズムの強化と自然の美化との間に潜む矛盾を対立として取り出すのではなく、それを抒情で包み込む(50)、「美しい日本の自然」いや「美しい日本」というミュトスの形成(51)、

・41. J.は:確かに徹底的に「住まう」思想−−E.レヴィナスならずとも、この言い方にハイデッガーの影を見ない者はおるまい−−に対抗して、「放浪」の、「彷徨」の思想を展開してはいるが、しかし、両者の思想を追えば追う程、奇妙な事実に気づかずにはおれないのである。 45. 『万葉集』や』土佐日記』の例を見ても分かるように、かつての故郷はみんな「都」だった。移動できる人間が、その人数が限られていただけでなく、特定の支配階級とその周囲にいる者だけがそうしたことが可能であり.... 51. それれ[自然・季節を歌う唱歌]は、この美化を通してナショナリズム強化の一翼を担うものであったと言えよう。 54. AD 国民国家の擬制性ORイデオロギー性:SEE 福田歓一、山崎正和

●3c13

・西島央



・学校音楽の国民統合機能

・東京大学教育学部紀要 V.34.1994.

・NISHIJIMA.H.,KITOU.K.,ALTHUSSER,ANDERSON.B.,

・ナショナル・アイデンティティ、ネーション意識とカントリー意識、尋常小学校唱歌、国民国家における国民統合、

・183.人々は、学校という国民統合装置のなかで、共通する言語を用いて、共通する文化的内容をふくんだ唱歌を斉唱するという行為を共有することによって、想像上の擬制的共同体としての国民国家へのナショナル・アイデンティティを形成していくのである。

●3c14

・西島央



・想像の『にっぽん』 唱歌のつくった原風景

・教育学年報4

・NISHIJIMA.H.,

・唱歌のつくった原風景、日本、音楽教育、ナショナル・アイデンティティ、歴史的連続性(455)、想像の国民(457)、近代国民国家、

・AUS:ましこ 313.

●3c15

・鷲田清一



・Jの感情史(ウオッチ論調) 揺らぐ「日本固有」の神話 そしてけだるい世紀末へ

・朝日新聞 1999.08.26.夕刊

・WASHIDA.K.,SATOU.Y.,ITOU.T.,MINATO.C.,

・J−POP、S:(旋律的アイデンティティ」、古賀メロディー、唱歌、20世紀後半の日本の大衆のうたの展開を私たちの心の移行過程として語る、

・佐藤良明(『J−POP進化論』平凡社):「PUFFYのアミとユミにとってはもう『異文化』も『衝突』もありません。和の洋も黒もなし世界のどこからともなくやってくるメロディーの断片を自然体で口ずさむことこそが彼女たちの自由」

●3c16





・私のふるさと (声)

・朝日新聞 2006.01.04.



・私のふるさと、原風景、「唱歌のままののどかさ消え」、


●3c17

・アドルノ.T.W.

・5

・本来性という隠語

・未来社2575Y.

・ADORNO,HEIDEGGER,BOLLNOW,KUHN.H.,SCHLEGEL,KASAHARA.K.,

・本来性という隠語、ファシズム、ナチズム、イデオロギー、イロニー、都市性、論理的な美、郷土芸術、土着性、

・182.Hは:非イデオロギー的であろう。だが、....によって、再びイデオロギーに転化する。 /191.《本来性》=イデオロギー 193.....の限り;Hは意に反して民主主義者。 195.H.KUHN:期せずしてHのパロディーになり果てた。 203FF.訳者解説: 209.「哲学が、イロニーの本来の故郷である」という句で始まるSCHLEGELの断片では、非体系的に遂行される哲学の「論理的な美」が「イロニー」「ソクラテス的詩神の崇高な都市性Urbanitaet」であるとされ、この哲学の高みに「文学」が接近すべきとされている。−−A.:「都市性」=「運動性」をそなえた「真に書かれた言葉」の擁護。 211.A. > BOLLNOW:家;HEIDEGGER:住居。 216.郷土芸術、土着性、本来性。

●3c18

・井口時男/大杉重男/福田和也/山城むつみ/柄谷行人

・1

・「批評」の場所をめぐって

・批評空間 II-10.1996.

・IGUCHI.T.,OOSUGI.S.,FUKUDA.K.,YAMASIRO.M.,KARATANI.K.,/YASUDA.Y.,HAGIWARA.S.,HAIDEGGER,TOKIEDA.M.,FUKUMOTO.K.,NAKANO.S.,MISHIMA.Y.,NAKAMURA.M.,TOKUDA.S.,/ELIOTT,POUND,

・絶対の保守主義、郷土、ファシズム、国民国家、ナショナリズム、美学的な政治、サンボリスム、本来性、「近代の超克」座談会:京都学派の哲学者(世界史の哲学)への批判(33)、/ロマン主義、フランス革命、ポエジー、風景描写IN自然主義文学、

・11. 大杉:物語批判を徹底的に原理的にやること=批評 16. 柄谷:DELEUZE:「哲学とは概念を創造することだ」 19. 福田:柄谷が指摘したポエジー 19. 山城on保田:「絶対の保守主義」/大杉:徳田の方が保守主義だ。22. 井口:自然主義の小説もポエジーから逃れられていない。....風景描写などはまさにそうです。 26FF.ファシズムとサンボリズム: 26. 井口> すが:保田のポエジーは近代詩のポエジーとは異質 27. 福田:ファシズム=サンボリズム。 保田は....ELIOTT,POUND同様、詩の不可能性ということに立ってはじめてファシストたりえた。だからそれはドイツ・ロマン派的な、ORフランス革命的な表象性がないところでの政治の問題としてファシズムを考えたときに出てくる。

●3c19

・ケーンKOEHN.L.

・1

・文学と〈20年代〉−−ドイツ文学における歴史主義の克服

・ありな書房 1990.2060Y.

・KOEHN.L.,KAFKA,BRECHT,JUENGER.E.,BENJAMIN,BLOCH,SPENGLER,HEIDEGGER,LUKACS,MANN.T.,MANN.H.,RILKE,BENN,FREUD,PLESSNER(9),/SCHULZ.W.,ADORNO,

・歴史主義、歴史破壊、ユーゲントシュティール(32)、ファシズム、民族主義的文学(57)、シュルレアリスム(62)、弁証法的形象、郷土芸術運動、

・9.20年代に哲学的省察の中心をなしたテーマ=歴史主義の克服 9.このテーマ≠「実存の根底まで達する歴史破壊」(PLESSNER) 62. ADORNO:「シュルレアリスムは即物主義が人々に拒むものを集める。歪曲は、禁止が熱望の対象にいかなる力をふるったかを証言するのだ」「シュルレアリスムの弁証法的形象は、客観的不自由の状態における主観的自由の弁証法の形象である」−−BENJAMINのはこれとは異なる。 71. 「民族主義運動から、郷土芸術運動、文明期のハイライトとしての帝政についてのSPENGLERの礼賛を経てHEIDEGGERにまで及ぶ」傾向 80. 歴史主義とは:18世紀以来の中心的な市民的思惟構造。「超時代的な規範体系の急激に進行する解体と、われわれがみずからをその人間存在の最内奥の領域に至るまで歴史的存在として理解せざるをえないという認識の増大」(SCHULZ.W.)。=形而上学の解体。

●3c20



・5

・芸術の危機−−ヒトラーと《頽廃美術》

・KK.アイメックス・ファインアート 1995.

・HITLER,

・頽廃美術展、大独逸国展覧会IN日本、第三国家、郷土、国民性、自然、美しい人間、

・417FF.西村勇晴「1930年代の日本とドイツ」: 423.1938年『大独逸国展覧会』での解説:「更に進んで第三国家に於ける造形芸術の興隆が展観せらる。病的な技巧主義とデカダンスとに堕落した、誤解された所謂『自由芸術』に対抗して、第三国家の美術は再び郷土と国民性とに深い力を求め、新しい力強い造形意志を獲得し、自然に於ける精力の溢れた美しい人間の制作を対象とした」

●3c21

・山本教彦/上田誉志美

・2

・風景の成立

・海風社 1997.2500Y.

・SHIGA.J.,BERQUE.A.,IKEI.N.,

・風景の成立、『日本風景論』、明治20年代、「日本ノ国基」=アイデンティティ、国粋主義、郷土、風景=アイデンティティの....、

・122.「志賀が「南洋巡航」によって獲得したものは、サンセンの「郷土を見る」視線であり、同時に、日本の政治的風景を見る視点であった。」 125.「ここ[『南洋時事』で志賀がいう「日本ノ国基」とは、まさにアイデンティティーそのものといってよいであろう。」 127.池井望in『盆栽』:「人々がどの種類の自然を美しく、ないしは好ましく感じるか、その判定の基準は彼が最初に刻印され、内面化された故郷の山河である。」 128.N ケネス・パイル:明治20年代の志賀の「国粋主義」や徳富の平民的「欧化主義」は「アイデンティティー模索」の具体的取り組みであった。 128.N BERQUE:「風景は文化的I.の指標であるばかりでなく、I.を保証するものでもある。」

●3c22

・道籏泰三

・4

・ベンヤミン解読

・白水社 1997.12.2600Y.

・MICHIHATA.T.,BENJAMIN,BAUDELAIRE,

・パリ、アレゴリー、モデルニテ(現代性・近代性)(229)、郷土愛、フラヌール、宥和(和解)、

・228.BAUDE.:「パリは変わる!しかし僕の憂鬱のなかでは何ひとつ/動いたものはなかった! 新しい宮殿、組んだ足場、石の塊り、/古びた場末町、すべてはぼくにとってアレゴリーとなった、/そして僕のなついかしい思い出は岩よりも尚重い」(「白鳥」) 229.「古典古代と近代が浸透し合うオーヴァーラップの形式」(B.における第二帝政期のパリ』)としてのBAUDE.のアレゴリー」 230.「BAUDE.においてはじめて、パリは叙情詩の対象となる。この詩は、郷土愛といったものではなく、むしろこの都市を射抜くアレゴリカーのまなざしであり、疎外された者のまなざしである。それはフラヌールのまなざしであり、このフラヌールとしての彼の生活形式は、やがてやってくる悲惨な大都市生活者のそれに、なおひとすじの宥和の光りを投げかけている」(『パリ−−19世紀の首都』)

●3c23

・今井弘道

・6

・戦後民主主義の問題性−−民主主義の過剰と反権威主義的自由主義の縮小

・『丸山真男を読む』情況出版,1997.

・IMAI.H.,MARUYAMA.M.
・戦後民主主義の問題性、総力戦体制、家族主義、農本思想、郷土愛、前期的国民主義、

・54. N M.(1953):「〈国民形成の「前期的」段階〉の未克服のゆえに、戦時中の日本は、合理的な「総力戦体制」の構築に失敗した。」 55.M.on 前期性:「家族主義や『農本』思想や『郷土愛』」によって「根強い心理的抵抗を受けた」」 57. M.にとって:「前期的」国民主義の克服が課題となる。 57. M.は自由主義の固有性を解消。国家からの自由の余地を持たない。−− 58.「丸山的民主主義思想は、結果的に自由主義思想に対して抑圧的な様相を示してしまう」 60. M.<隅谷三喜男<筆者:「私は....更に、そのような日本的共同体イデオロギーを克服しようとした民主主義思想それ自体にも、抵抗の思想は基本的に欠落していた、61と考えている。」

●3c24

・小林よしのり

・4

・戦争論

・幻冬舎 1998.1500Y.

・KOBAYASHI.Y.,

・戦争、世界は公とはならぬ、左翼、国、帰属意識、愛する者・郷土を守るための死、

・343.左翼は国家を越えた世界を言うが、「そもそも「世界」って「公」たり得るだろうか?・人が「公共心」を守ろうとする時 どのくらいの範囲を考えているのか?」 346.「「公」とは「国」のことなのだ」 348.「「エゴだけの個人」と「公共心のある個人」がいる」 348.「ヨーロッパ人は プライバシーの観念が強く 個を強烈に持っているが 国家や共同体への帰属意識を強い」 352.「「自分のために」を超えたところに「公=国」が現れる/「愛する者のために」は「その愛する者を育んだ国のために」とかなり近い」 352.「「国のために」と言っても「国家システムのために」ではない」 353.「私は郷土を守るために死ぬことができる」

●3c25

・保田與重郎

・1

・全集 V.5.一部C:「戴冠詩人の御一人者」「白鳳天平の精神」「明治の精神」/「郷土といふこと」「国宝の保存について」「万葉精神の再吟味」「岡倉天心のこと」

・講談社 S.61.

・YASUDA.Y.,HOELDERLIN,

・「郷土といふこと」(S7):郷土芸術・郷土教育、ギリシア、国際性・世界性、民族性、文化、

・255.「最近になつて郷土といふことばがしばしば流行的にまで見うける。郷土芸術とか郷土教育とか・・・・・・。だが一体「郷土」とは何か。」 256.「思ふに如何なる詩人といへども偉大な彼らはその生涯を画する一種の郷土憧憬をもつてゐた。例えばヒペリオンをかいたヘルデルリーンをあげるのみとするが、[/]しかしかゝる詩人にとつては郷土は単に生家の地を意味するのでなく、むしろ文化の発祥の地を意味したことを注意しておかねばならない。ヘルデルリーンにおけるギリシアの如く。」 256.「通常「郷土性」は国際性に、又は世界性に対蹠的なものゝ様にいはれる。しかし世界性又は国際主義..といふもは、特に今日の文化に対して誇りうる一つの現代文化の特長といふべく、又その祝勝に充ちた方向でもある。この方向を離れて文化の優越性は殆どない。....民族性は国際性に止揚されることによつて始めて意義をもつ。」

●3c26

・保田與重郎

・2

・全集 V.5.一部C:「戴冠詩人の御一人者」「白鳳天平の精神」「明治の精神」/「郷土といふこと」「国宝の保存について」「万葉精神の再吟味」「岡倉天心のこと」

・講談社 S.61.

・YASUDA.Y.,HOELDERLIN,

・「郷土といふこと」(S7):ギリシア・ローマ、大和、日本民族、郷土研究、文化、

・257.「郷土といふ概念を文化の点から個人的な成果の全体の基礎として考へると共に、民族のもつ文化史の上の「郷土」を考察することを忘れられない。あたかも西洋の多くの哲人や詩人にあつて彼らの郷土が生国よりもより多く、ギリシヤやローマであつた如く、しかもこの二つの郷土が個人にとつて同一であることは最もめぐまれた環境に於て初めて可能である。そしてかうしためぐまれた位置にわれわれはゐるのだ。/郷土の特殊性はたゞ日本の固有の文化の流れに如何なる影響を与えたか、という点よりとりあげられることは、問題としての価値を損ふものだ。大和は日本民族の独自の文化の最も大きい郷土なのだ。」 259.「最近喧しい郷土研究....。....さうした断片的な非体系的な、あたかも故老の夕涼みの長談義めかしいことを教育がとりあげることの必要などどこにもないと思ふ。」 260.「私はかゝる点に大和に生れたものゝ自覚をさへ考へてゐる。」

●3c27

・西尾幹二+

・2

・新しい歴史教科書 市販本

・扶桑社 2001.933Y.

・NISHIO.K.,ITOU.T.,OOISHI.S.,TAKAHASHI.S.,TAKUBO.T.,HAGA.T.,KOBAYASHI.Y.,SAKAMOTO.T.,TAKAMORI.A.,TANAKA.H.,HIROTA.Y.,FUJIOKA.N.,YAGI.T.,TANIHARA.S.,

・歴史教科書、郷土史、神話、天平文化、

・14. 「課題学習 郷土史を調べよう」: 30f.日本語の起源と神話の発生: 36. コラム:神武天皇の東征伝承: 42. コラム:日本武尊と弟橘媛−−国内統一に献身した勇者の物語: 60ff. 日本の神話: 60. 「世界の民族には、さまざまな神話や伝説があり、古代の人々の考え方や暮らしぶりを知る上での重要な文化遺産となっている。」 66f.天平文化: 「このころ、....唐の文化の影響を取り入れながら、世界にほこりうる高い精神性をもった仏教文化が花開いた。」 146.「課題学習 郷土の偉人調べ」: 148f.コラム:石田梅岩と二宮尊徳−−勤勉と倹約の精神: 151.『葉隠』と赤穂義士

●3c28

・教科書研究センターED.

・5

・教科書からみた教育課程の国際比較1 総論編 一部C

・ぎょうせい 1984.8000Y.



・社会科、西ドイツ、事実教授、郷土科、地理・歴史の比重小、政治の重視、

・219f.西ドイツ: 219.70年におけるカリキュラム改革で、初等教育に社会・理科を中心とした「事実教授」が打ち出された。ドイツでは伝統的に「郷土科」において....。[これの科学化→事実教授]」 220.「社会科に直接関係する領域」=地理と社会的学習。後者:「一般的目標として、「社会的、歴史的および経済的所与の知識、洞察、批判的吟味を目指すものであり、批判能力、自己規定能力、共同責任意識が同時に育成されなければならない」とされている。」 220.「中等教育では、事実教授の教科が分化独立し、地理、歴史、社会科、経済などが置かれていた。..../ドイツ教育審議会の専門部会の答申では、歴史、地理、一般社会科など従来の社会科に当たる科目を、「政治」として統合しようとする案が出された。....「政治」における地理・歴史のウエイトが比較的低いことがわかる。」

●3c29





・郷土教育全国連絡協議会綱領

・社会科教育資料集4(org:1953)



・郷土教育全国連絡協議会、郷土、生活、民族の文化、郷土愛、人類の平和・民族の独立、

・646. われわれは/ 一、子どもたちとともに、郷土の現実から出発する。 二、生活の中から真実をつかみ、郷土をかえていく子どもをつくる。 三、民族の文化を愛し、これをまもり正しくそだてる。 四、偏狭な郷土愛を排し、人類の平和と民族の独立のために力をつくす。

●3c30

・谷川彰英

・4

・戦後社会科教育論争に学ぶ

・明治図書(教育新書52) 1988.760Y.

・TANIGAWA.A.,UEDA.K.,

・戦後社会科教育論争、日米の差、集団主義、コミュニティ≠郷土(村落共同体)、

・39.上田薫(1947,1951の指導要領に携わる)(『社会科とその出発』):「....。伝統とは、たえずみずから否定することによって、つねにわれわれに発展への基盤をあたえるものである。」 40. 日米の社会の相違(→社会科が根づかず): (a) 個と集団の関係: 41.「日本の学校はどうしてこんなに集団主義なのかといつも考えさせられる。」 (c) 歴史意識:米=未来志向 (d) 地域観: 43.「もともとアメリカで社会科が生まれた時、コミュニティ・シビックス..という言い方がされていたことがある。社会科にとって、コミュニティが大変重要な場であったのである。/ところが、このコミュニティ観は、日本でいう郷土(より端的に言えば村落共同体)とは大変異なっている。」 (e) 社会の成熟度

●3c31

・谷川彰英

・7

・戦後社会科教育論争に学ぶ

・明治図書(教育新書52) 1988.760Y.

・TANIGAWA.A.,KUWABARA.M.,

・戦後社会科教育論争、郷土教育論争、

・73ff.V 郷土教育論争: 74ff.桑原正雄と郷土全協: 80ff.郷土教育論争: 87ff.”つねに郷土に立脚する”: 96ff.郷土と人間形成:

●3c32

・岡津守彦監修

・3

・教育課程事典 各論編 一部C

・小学館 1983.

・USUI.Y.,

・教育課程事典、社会科教育、戦前の歴史教育、尊王愛国、郷土、国民学校、皇国、

・106.1872(M5)学制:上等小学に「史学輪講」(翌年より「歴史輪講」)が設定。107.教科書:日本史=江戸期のもの;外国史=翻訳・翻案、文明史的傾向。 107.1879(M12)教育令、翌年小学校教則綱領:「国初より現時にいたる通史の編年体」。外国史は高等科も含めてなし。「歴史は尊王愛国の志気を養成するものとされ、首位におかれた修身に従属するものとなった。そして186(M19)の各学校令公布によって戦前歴史教育の原型が確立することになる。」 107.「国民学校では、初等科4年の「郷土の観察」中に歴史的内容が未分化の形で含まれ5・6年の国民科歴史の基礎となっていた。そしてその国史は「国体ノ精華」「国民精神」「皇国ノ使命」を明らかにするとともに、「皇国ノ歴史的使命」や「肇国ノ宏遠」「皇統ノ無窮」を説くという....」。

●3c33

・日本公民教育学会ED.

・2

・公民教育の理論と実践

・第一学習社 1992.2000Y.

・SAKAGAMI.,

・公民教育、市民、国民、社会科、公民科、郷土・国土に対する愛情、国民的自覚、

・10. 「「小学校指導書社会編」(昭和44年)は、公民的資質を次のように説明している。「公民的資質というのは、....。したがって、市民社会の一員としての市民、国家の成員としての国民という二つの意味をもったことばとして理解されるべきものである。」そしてその具体的内容として「自他の人格の尊重が民主的な社会生活の基本であるという自覚、郷土や国土に対する愛情、国際理解、正しい国民的自覚をもって国民や社会の発展に尽くそうとする態度、正しい社会的判断力」などをあげている。」

●3c34

・佐伯啓思



・国家・国民・公共性

・国家と人間と公共性、岩波 2002

・SAEKI.K.,OAKESHOTT,ANDERSON.B.,

・国家、公共性、共通の関心、討論、鐘楼のナショナリズム、イギリス流の愛国心、郷土、「想像されたもの」、「慣れ親しんだもの」(O.163)、

・157.「仮に「国家」を外して、「市民社会」の中で「公共性」を定義しようとすると、どうしても「私」から出発するので、全体の利益・関心とはならない。そこで、事柄の内容ではなく、ある部分的な関心・利益を調整する制度的なメカニズム、自由な言論や討論を保証するメカニズムそのものを公共性という他ないが、この形式的合理性に基づく制度的条件ではやはり「公共性」としては力が弱い。討論が保証されたからといって共通の問題意識や理解が形成されるとは限らないからだ。/....「公共性」は「私」である個々人と、集合的な国家をつなぐものであり、その具体的な主体を「国家を背負った市民」と考えたい。」 163.「....。これはしばしば「鐘楼のナショナリズム」といわれるものだが、このイギリス流の愛国心の考えに私は共感を持つ。/....郷土からもう少し大きな「国家」というレベルに行くには、やはり一つの観念操作が必要となる。....「想像されたもの」にならざるをえない。」

●3c35

・大内裕和

・4

・教育基本法改正論批判

・白澤社(発行)、現代書館(発売) 2003.04.1400Y.

・OOUCHI.H.,

・教育基本法改正論批判、中央教育審議会答申、日本の伝統・文化の尊重、郷土、国を愛する、国際社会の一員、国家至上主義、全体主義、

・資料 中央教育審議会答申(h15.3.20): 180.(日本の伝統・文化の尊重、郷土や国を愛する心と国際社会の一員としての意識の涵養) ○ グローバル化が進展し、外国が身近な存在となる中で、我々は国際社会の一員であること、また、我々とは異なる伝統・文化を有する179.人々と共生していく必要があることが意識されるようになってきた。そのような中で、まず自らの国や地域の伝統・文化について理解を深め、尊重し、日本人であることの自覚や、郷土や国を愛する心の涵養を図ることが重要である。さらに、自らの国や地域を重んじるのと同様に他の国や地域の伝統・文化に対しても敬意を払い、国際社会の一員として他国から信頼される国を目指す意識を涵養することが重要である。  なお、国を愛する心を大切にすることや我が国の伝統・文化を理解し尊重することが、国家至上主義的考え方や全体主義的なものになってはならないことは言うまでもない。」

●3c36

・キョウ「郷土」研究会ED.



・郷土 表象と実践

・嵯峨野書院 2003.07.2800Y.

・ARAYAMA.M.,

・故郷の創出:C5:荒山雅彦「風景のローカリズム」:日本新八景選定(1927=S2)(92)、ナショナリズム、郷土のイメージの形成、

・91. 「史蹟名勝天然記念物保存や国立公園という制度のもとで指定される風景地は、あらかじめ決められていたのではなく、それぞれの理念にふさわしい風景地が、国土の中からセレクションされたのである。そして、セレクションの過程においては、地元や郷土というレベルでの選定運動がみられた。すなわち、自らの地元や郷土から、名勝や国立公園をつくりだすようなローカルな運動が、背景には存在したのである。」 92. 「日本新八景選定を通じて、風景のローカリズムが全国規模でみられたこと、そして、このイベントを通じて郷土のイメージが形成されるプロセスについても考えてみたい。」 106.「日本新八景選定のイベントは、風景のナショナリズムを自明の前提として父兄のローカリズムを喚起し、同時に風景を手がかりとSて、郷土そのものをつくりあげる運動であったことは確かであろう。」

●3c37

・宮内康/布野修司EDS.

・2

・現代建築

・新曜社 1993.

・MIYAUCHI.K.,INAGAKI.E.,ロース.A.,ILLICH,

・国民的様式、装飾、ヴァナキュラー、郷土建築、地域主義、ポストモダン、ラブ・ホテル、

・46. 「国民的様式」は所詮、過去の様式の復活と折衷という形でしかあり得ないことを暴露した(稲垣栄三) 60. ロース.A.:「装飾は罪悪である」 /「貧困の美学」 106.N ILLICH:ヴァナキュラーな評価:地域の民衆が生活をとおしてつくりあげる固有文化の評価 111.第二次世界大戦直前10年間:ハイマート・アルヒテクトゥア(郷土建築)を唱える偏狭な地域主義 228.70年代:ポストモダンを先駆けするような特徴ある外観がラブ・ホテルに採用されている。

●3c38

・アドルノ.T.W.

・1

・本来性という隠語

・未来社2575Y.

・ADORNO,HEIDEGGER,BOLLNOW,

・本来性という隠語、郷土芸術、家、交換社会、物象化、平均性、

・M1934→ 訳者[笠原賢介]解説: 212.「この「隠語」は、ある時は、「郷土芸術」の言語となり(66)、....「行政的行事」における「型通りの祝辞」(105)、さらには、ボルノー的な「家」で交わされるべき日常会話の言語となる。....この言語の空間のなかで「本来性」は、「交換社会」(60)の引き起こす「物象化」(15)、「平均性」(122)の対極にあるものとして意識されている。だが、「非本来的」なこの「交換社会」を避けて、「神殿」に赴いてみたら、そこには、既に社会の全員が集合していた、「神殿」の内側はまた外側でもあった、というのが、アドルノの構図である。この言語には、「主体の自己肯定−−213.悔い改め」(69)をもたらす契機は存在しない。....「本来性」は、そのような自己再生産的な空間の中で、「ポジティーフなもの」を再度肯定するだけの同語反復的な単語と化し、満場一致の賛同を得て、その共有するところとなる。−−」


2009.11.24.作成



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