びわ湖の静振

 Seiche(セイシュ)の和訳で、「せいし」と読みます。湖面(水位)の振動で、洗面器の水が揺れるのと同じ現象です。静振の周期(T)は湖の大きさと深さによって決まり、T = 2L/(gH)1/2で表されます。ここで、Lは湖の長さ、gは重力加速度(9.8m/s2)、Hは湖の平均水深です。びわ湖(琵琶湖)では周期4時間、70分、30分などの静振が観測されますが、このようにいろいろな周期が存在するのは、基本振動のほかに倍振動や三倍振動などが発生するためです。ちょうど管楽器を吹いたときに1オクターブや2オクターブ違う音が生じるのと同じ理屈です。静振の原因は主に風で、水位の変化も通常は数cmにすぎませんが、琵琶湖大橋付近では静振に伴う振動流がはっきりと観測されます。

 余談になりますが、コップの水をこぼさないで運ぶためには、コップの静振と共鳴しないようにゆっくりと歩くことが肝要です。一方、スープ皿のような浅い容器では静振の周期が長いので、ゆっくり歩くとスープがこぼれてしまいます。


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