WY−SCT MANUAL

(女性用)


評定に関する一般的ルール

1.一致するカテゴリーが存在するときは、そのカテゴリーを評定値とする。
2.一致するカテゴリーが存在しないときは、その反応に近い最も適当なカテゴリーを
  評定値とする。
3.一般ルール1,2によって分類不可能の反応(Unclassifiedと呼ぶ)については、
  ”各段階の一般的特徴”に基づき最も適当と思われる段階に評定する。
4.無反応は、I-3段階に評定する。
5.複合反応(2種の内容が記されているもの。但し、同じことを表現を変えて述べて
  ある反応は複合反応とは見なさない)は、その反応中の最も高い反応カテゴリー
  よりもさらに1/2段階上の反応に評定する。
6.反応拒否及びテストや実験者に対する敵意ある反応などは、Δ段階に評定する。
7.”なし”あるいはそれに類する反応について、マニュアル中に評定値が明記されて
  あるものは、それに従う。明記されていないものについては、一般ルール4,6に従う。
8.同語反復・意味不明の反応もしくはそれに類するものは、I-2段階に評定する。
9.反応拒否に類するものの内、理由の明確なものは、Unclassifiedとして、
一般的特徴に照らして最も適当と思われる段階に評定する。


 自我段階の総合評定(TPR)基準
    I−5 =I−2からI-4/5までの累積度数が23以下
   I-4/5 =I−2からI−4までの累積度数が22以下
   I−4 =I−2からI-3/4までの累積度数が18以下
   I-3/4 =I−2からI−3までの累積度数が16以下
   I−2 =少なくともI−2に4つの反応
     △   =I−2から△に少なくとも5つの反応
    △/3 =I−2から△/3に少なくとも5つの反応
   I−3 =上記の何れにも該当しない場合


各段階の一般的特徴

衝動的段階(I−2)
   衝動によって支配されている段階。この段階の人は、世界や人々
   を二分法を使ってみる。そのため自己の感覚を「いや!」という
   言葉で主張したり、しばしば、「良い−悪い、好き−嫌い、きれ
   い−きたない」のような漠然とした判断を行う。さらにフラスト
   レーションによる、場の逃避や自己破壊的な反応、性的衝動や攻
   撃的衝動の直接的な表現もこの段階の特徴である。概念的な混乱
   がみられることもある。

自己保護的段階( △ )
   自らを困難の外に置こうとする自己保護的、日和見−快楽主義的
   段階。他の人々に対して操作的・搾取的な態度をとったり、両親
   に対して依存的な反応を示したりする。また、物事を運・不運に
   帰属させ、見つかることへの恐れと恥の感覚から、規則は自由を
   奪うものであると考えている。検査に対する敵意や回避が示され
   ることもある。

 自己保護的段階から同調段階への移行段階(△/3)
社会的規範への従属と同調が単純かつ絶対的である段階。特に、
   伝統的性役割の具体的側面へのとらわれが顕著。「清潔さ」など
   身体的外見の具体的側面が協調される。

同調的段階(I−3)
   他の人々に対する信頼が育ち、自分の幸福をそれらの人々の幸福
   と同一視するようになる段階。単純な仕方で世界を見、例外や付
   随する条件などは認めない。行動は規則によって支配され、正誤
   の絶対的な基準に従って判断される。そのため、社会的に認めら
   れ受け入れられることが重要だとし、そのことで安心感を持った
   り、また感情を「幸せ、楽しい、悲しい」などの一般的で陳腐な
   言葉で表現し、怒りや敵意のように人から好まれない感情を認め
   たがらない。内的葛藤を自覚することもない。理想化傾向がみら
   れ、しばしば最上級の表現が用いられる。過程への注目がみられ
   ず、結果が重視される。具体的事物への注目に留まり、対人関係
   は行動により説明されることが多い。

自己意識段階(I-3/4)
   自己の内面に目が向き始める段階。状況について適切性という認
   識が生まれ、平凡で一般的ではあるが例外や比較、偶然性を認め
   る。集団の規範や他者とは異なるという自己認識を持ち、それに
   伴いしばしば不安定さや葛藤が生じ、自己批判もみられる。人の
   内面や、結果よりも過程への注目が始まる。

良心的段階(I−4)
   自己や内的感情を強く意識し、内在化された道徳感を持つように
   なる、つまり良心が形成される段階。概念的複雑さを自覚し、広
   い視野から物事をみるようになる。人生を、様々な可能性を与え
   てくれるものとみなし、また自分自身を自己の運命を切り開いて
   いくべき存在であるとみて、自己完全への意欲や長期の目標・理
   想を持つようになる。自らの内に自己評価基準を持ち、罪悪感を
   表現したり、自己批判的になったりする。対人関係では、他者の
   立場に立って考えることができるようになり、個人差を認めつつ、
   相互性について明確にかつ積極的に考えている。内的生活は豊か
   に分化し、意図・動機への注目、心理的因果関係への概念化がみ
   られる。行動を、役割や期待といったパターンから捉えることが
   できる。

良心的段階から自立的段階への移行段階(I-4/5)
   対人的相互作用や、心理的因果関係について、より複雑な概念化
   が生じてくる段階。矛盾、葛藤の存在を自然であるとみなし、ま
   た自分自身の中にもみいだすようになる。依存と独立のテーマが
   問題として残るが、それは情緒的なものとして捉えられるように
   なる。現実に対処しようとし、広い視野を持ち、客観的であろう
   とする。

自律的段階(I−5)
   個性を強く感じ、情緒的な依存と独立のテーマに関心を示し、他
   者の持つ自律性への欲求をも認めることができる段階。強い責任
   感から解放されており、曖昧性への耐性が高く、内的な葛藤を克
   服しようとする。自他の個性を尊重し、人間関係に人生の喜びを
   感ずる。分化した感情を持ち、それを生き生きと表現できたりす
   る。社会的にも広い視野と関心を持つ。


  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 
  各カテゴリーにおいて、(  )で囲まれた部分は反応例を、
   <  >内は注釈を意味する。
  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 1.女性というものはいつも<     >でいるべきだ。
I−2:    
  Δ :単純な反応(良い、普通)
自己保護(男性から自分の身を守る)
Δ/3:外見・身体(長い髪、スリム) 
家庭・家事への限定(家庭にいるべき) 
I−3:性的魅力(魅力的でいる、美しい存在、きれい、かわいく)
ステレオタイプな好まれる対人的能力(道徳的、明るい、親切、素直、
     陽気、笑顔、優しい)
ステレオタイプな女性役割(夫に従う、女らしく、良い妻、従順、
      謙虚、奥ゆかしい、縁の下の力持ち)
男性への対抗心(男には負けない、男性と同位置)
身体的健康(元気、健康)
I-3/4:内面的美徳(感受性、思慮深い、寛大、忍耐強い、美しい心)
      自覚(自分自身に忠実)、自尊心
対人的能力(一家の太陽、気配りを忘れない、思いやりの心)
外の世界に対する関心
I−4:女らしさに対する誇り
自己理解
目標を持つ、最善を尽くす
(現実的、適応的)
      人生の享受(生き生きと輝いて)
自由、自立、独立、主体的
I-4/5:成長性
ステレオタイプな役割の克服
男性との人間的関係
自律
I−5:自己の役割の享受
自己受容
自己同一性

 2.みんなが私を相手にしてくれない時、私は<     >と思う。
I−2:場の逃避
衝動的反応(泣く、死ぬ)
漠然とした気分(いやだ、つまらない、どうしよう)
Δ :自己優越(むしろ気楽だ)、相手の軽蔑(ちくしょう、あつかましい)
復讐
Δ/3:(きにしない、しょうがない、あきらめる)
I−3:単純な感情(寂しい、不安だ、辛い、悲しい)
(私も避ける、すねる)
相手側の原因(相手が自分を好まない)
I-3/4:原因追求(なぜだろう)
漠然とした自分の側の原因<一方的な自己の非>(自分が悪い)
      孤独、失望(みじめ、不幸だ)
(耐える、待つ)
      働きかける(声をかけてみる、相手にしてもらおうとする)
他者への依存
状況の客観的理解(いま自分は仲間外れにされているんだ)
I−4:自己改善
自己の原因の明確化(自分の性格、自分が避けている)
平静を装う
感情+原因
適応的対処
I-4/5:原因<意図せぬ責任>(年齢が離れすぎているせいだ)
状況への適応的対処及び客観的理解
I−5:状況への洗練された適応的対処及び客観的理解

 3.おおぜいの人と一緒にいることは私にとって<   (〜な)>
   ことです。
I−2:(嫌な、疲れる)
Δ :(別に関係ない)
Δ/3:(しらける、いらいらする)
I−3:平凡で望ましい感情反応(楽しい、良い、幸せ)
(好き、きらい、苦手)
(落ち着かない、気を使う、窮屈)
(いつもと同じ、普通)
(勉強になる)
(必要とされていると感じる)
I-3/4:安心感
(楽しめない、気を使い過ぎる)
状況により異なる
(劣等感を感じる)
価値(大切、有意義、必要、重要なこと)
(本音を出せる)
I−4:両面的な感情(多少疲れるけど幸せな)
      (一人の時より孤独)
重要な経験、喜び
(あたりまえ)
状況により異なる洗練された記述
I-4/5:二面性<両面価値>
I−5:価値に付いての洗練された記述

 4.私は<     >ので、よく困ってしまう。
I−2:他者(いじめられる)、一般
Δ :(自由がない、お金がない)
性的問題に絡む他者
Δ/3:身体、外見の不満
外的要因(学校が遠い、物価が高い)
(女性である、年寄りである)
(ばか)
I−3:勉強、成績、就職、仕事
身体、健康に関する記述
性格・具体的行動に関する単純な記述(おしゃべり、口下手、
      時間にルーズ)
一人ぼっちであること
(すけべ)
(ない)
I-3/4:いそがしさ
性格・特性(消極的、優柔不断、慎重さに欠ける、短気、心配性)
      人間関係
人の良さ(お人好し、いやといいきれない)
将来、進路
お金の浪費
孤独、理解されない
能力、才能の欠如(運動能力がない)
I−4:詳細な性格・特性の記述
心と行動の不一致
I-4/5:現実に対処できないこと
意志の伝達(自分の考えを旨く言葉で表現できない)
I−5:内的葛藤の自覚

 5.女性の一番良くないところは<     >です。
I−2:(妊娠する)
(子供の面倒をみる)
女性に特有ではない事柄(お酒を飲む、病気)
 Δ :仕事の大変さ、心配ごと
(男性を見つけようとすること、男性にこき使われる)
(女らしくしなければならない)
Δ/3:
I−3:(なし)
(魅力的でいようとする、まわりの評判を気にかける)
女性特有の生理的なもの
(家事や仕事が多い)
望ましくない具体的行動
ステレオタイプな性格・特性(くよくよする、感情的、嫉妬深い)
I-3/4:子供を育てる義務
(家庭に縛られること)
男性との比較(男性より劣っている、性的に弱い立場にある)
(男性に従属する、男性から選ばれるのを待つ)
自主性の欠如(自己主張をしない)
      性格・特性(依存的、甘え、視野が狭い、あまりに共感的)
I−4:自由の欠如、拘束<社会的、職業>
(どうせ女の子だと思われる)
女性としての責任の負担<明確に述べられたもの>
役割間の葛藤
受動的な役割に甘んじる・逃げること
性や結婚についての拘束やプレシャー
外見を整えるための無駄な時間
I-4/5:役割による拘束
自立と依存との葛藤
家事の単調さに対する批判
愛情や結婚問題についての情緒的困難
詳細な性格・特性の記述
I−5:内的葛藤
個性維持の困難
ステレオタイプな考えの批判

 6.普通男性は女性のことを<     >と考えている。
I−2:(馬鹿、よい、悪い、好き、嫌い、恐い)
Δ :性的または支配する対象(男の所有物、何でも言うことをきく)
Δ/3:外見的評価(美しい)
馬鹿にする表現(なんだ女か、からかい相手)
(女、異性、友達)
I−3:ステレオタイプな特性(賢い、必要、強い、お喋り、かわいい)
(パートナー、頼りになる)
      批判的評価(わがまま、感情的すぎる、頼りない、
     それほど有能でない)
 I-3/4: 興味関心の対象
(わからないもの、理解できないもの)
女らしさを求める表現(従うべきだ、控え目でいて欲しい)
(家庭の支え)
男性との能力的な比較(男性より劣っている)
女性的価値への憧憬(憧れ、甘えの対象)
(得だ)
(いたわるべきもの、守るべきもの、かよわい)
I−4:両面的な評価
(複雑なもの、独自なもの)
男性との地位の比較(男性と平等)
(自分の分身、伴侶)
I-4/5:(神秘的)
性格・特性についての葛藤的記述<洗練された>
I−5:評価<ステレオタイプからの離脱がみられる>

 7.勉強するということは<   (〜な)>ことだと思う。
I−2:(うんざりする、いや)
Δ :(大変だ、難しい、よいものだ、しんどい、苦しい、面倒だ、退屈)
Δ/3:(学校で習う、覚える)
I−3:(大切な、必要な、役にたつ、重要)
(素晴らしい)
(教養を高める、知識を得る、立派な人を作る)
(幸せな、楽しい、面白い)
(わからない)
I-3/4:人生における必要性・必然性
      自分を高める<漠然>(自分にとって大切) 
    (いろいろな事を知る、視野を広げる)
(当然、当り前)
      批判(あまりに偏重されている)
両面的な価値・感情(大切だが苦しい)
自分との闘い、忍耐努力を必要とする
I−4:批判(自分に興味があること以外をするのはムダ、知識だけで
         なく心を学ぶ、それ自体が目的ではない)
個性、才能を伸ばす
人間としての基礎作り
I-4/5:(一生続く、一生必要である)
(あらゆる場面で関係する)
I−5:個人と社会に関連したこと
同一性の達成に関わること

 8.男性は<     >ので、女性よりも幸せである。
I−2:(仕事がある)
(賢い)
(男)
Δ :(生理がない、妊娠しない、子供を生まなくてよい)
(面倒が無い)
(女性を支配できる)
Δ/3:(男)
身体、外見
      (女性と結婚、恋愛できる)
I−3:身体的強さ
(より金が儲る)
(身体的に苦痛、不快がない)
自分本位、自分勝手
女性特有の束縛がない(人目を気にしなくてよい、気楽)
(家事をしなくてよい、家庭科がない)
性格、性質<ステレオタイプ>(勇敢、たくましい、おおらか)
I-3/4:有利な機会、特権(家を継げる)
誇り、自信、自覚
責任の軽さ(女性ほど家庭に縛られない)
(行動範囲が広い)
(女性が世話してくれる)
性格、性質(積極的、自律的、視野が広い)
自由、自立
I−4:(女性に愛される、尊敬される)
社会的自由、社会的達成(仕事に打ち込める)
性質<詳細>
社会における中心的立場、利点
I-4/5:情緒的自立、自信
女性が依存する対象
役割の葛藤から自由
(社会の中で自分の力をおもいっきり試すことができる)
I−5:自己実現、自己成長

 9.私の父のことを私は<     >と思う。
I−2:(良い、良い人)
  (好き、嫌い)
(恐い、恐い人)
Δ :(口うるさい)
(なんともない)
Δ/3:身体的特徴
(人間だ、男だ)
I−3:平凡な理想化
具体的行動(よく働く、お酒好き)
家族関係
特性(厳しい、優しい、頑固、面白い、平凡、無口、若い)
(私にとって大切な人)
(記憶がない、死んだ)
I-3/4:尊敬のこもった表現(尊敬している、よく頑張っている)
性格(おおらか、心配症、無責任)
(長生きして欲しい、仕事を頑張って欲しい)
(頼りになる、信頼している)
I−4:性格の二面性
尊敬のこもった表現<詳細>
感謝・愛情
(信念を持っている人)
父を無くしたことへの悲嘆
性格<詳細または複雑な表現>(人間味のある人、寂しい人)
評価・疑問を含む表現(何が楽しかったのだろう、かわいそう)
I-4/5:対人関係、役割に関する複雑な表現
父への希望や配慮
(余りにも私に似ていてくつろげない)
(人生の大先輩、アドバイザー)
I−5:葛藤、矛盾を含む表現

10.妊娠(にんしん)している女性は、<     >と感じている。
I−2:(生まれる!)
(太った)
(みじめだ)
(恐い)
Δ :(不格好だ)
Δ/3:身体感覚(大きくなっている、動いている)
I−3:(幸せ、すてき、嬉しい)
配慮、理解を求める(いたわって欲しい)
(不機嫌だ、気分が悪い、しんどい)
(体をいたわらなくては)
(大変なことだ)
 I-3/4:心配、神経質
楽しみ・期待(元気な赤ちゃんを生みたい、母親になるんだなあ)
外見についての困惑
充実感
I−4:誇らしさ
感情の二面性(大変と思う反面幸せ)
以前との比較(成長した、輝いている)
(望みが叶えられようとしている)
責任、義務の自覚
(夫から愛されている)
前途多難
(他の女性と変わらない)
I-4/5:もし〜ならば幸せ
新しい生命の創造
新しく素晴らしい経験
I−5:2つの相反する価値の調和(素晴らしい重荷)
喜びの伝達(詳細)
状況による(詳細)

11.母にひどくしかられた時、私は<     >と感じた。
I−2:(恐い)
(逃げよう)
(死にたい)
(いやだ)
Δ :反抗(ほっといてほしい、うるさい)
(いらいらする)
(嫌い)
Δ/3:(なんともない)
I−3:(悔しい、腹立たしい)
      (悲しい、惨めだ、何も言いたくない)
私が悪かった<単純>
(我慢しよう)
(早く大人になりたい)
I-3/4:理由(なぜだろう)
恨み、憎しみ<母に対して>
悔やむ、後悔、反省
(それでも母が好き)
(母が私を理解してくれていない)
 I−4:時の経過に伴う変化
母の批判、母のやり方への批判
母の愛情の理解、母の愛情への疑問
(泣きたいけれども我慢)
I-4/5:相反する感情(悲しくまた有難い)
反省・内省<自己理解を伴う>
状況によって異なる
I−5:ユニークなエピソード
自己成長

12.妻は夫に対して<   (〜で)>なければならない。
I−2:(良い)
Δ :絶対的服従
Δ/3:
I−3:(従う、尽くす)
具体的な事柄(健康管理、世話、助け)
誠実、尊敬
良い妻であろうとする
(心遣いをする、気を使う)
I-3/4:(満足させる、喜ばせる)
信頼
献身<主体的>
協力者、理解者
(強く、厳しく)
(愛情を持って接する)
I−4:尊敬、理解(詳細)
相互に信頼、敬意
心の支えとなる
複雑な役割をこなす
対等、平等、自立
(重要な存在)
I-4/5:良い関係の持続
尊敬、理解しながらも自分の考えを持つ
(心と頭と体で愛する)
I−5:主体性を持った良い関係

13.私は<   (〜な)>人のことをかわいそうに思う。
I−2:(自分)
(かわいそうな)
Δ :(困っている、不幸な)
(死んだ)
特定の人(隣の)
(検査者への敵意)
Δ/3:(いじめられている)
(一人ぼっちの、友達のいない)
I−3:病気、身体の不自由
貧困
特定の集団(アフリカの人)
(孤児)
(災害にあった人)
(老人)
〜の様な人(太宰治のような)
I-3/4:性格的な弱さ、悪さ(見栄っぱり、ひがんでいる)
愛情の欠如している人
孤独な人(誰にも心を開かない)
素直になれない人
<自分との比較で、もしくは不当に>(不幸な、苦しんでいる)
(無知、信仰のない、仕事のない)
不自由さ
(感動できない)
消極的(思っていることを言えない)
I−4:精神的未熟(心の狭さ、自己中心的、ゆとりのなさ)
他者に対する配慮のない人
目的、理想のない人
不平等、差別
(満足することを知らない、人を羨む)
      (感謝の心を知らない)
生活に順応していない人
I-4/5:自信、誇りのなさに関する洗練された記述
社会問題に関する広く詳細な記述
たいていの他人との人間関係の乏しさ
愛し愛される喜びを知らない
I−5:人生の目的感、価値観の欠如

14.いらいらすると私はよく<   (〜する)>。
I−2:(病気になる)
Δ :(怒る)
衝動的な攻撃行動
Δ/3:(なにもしない)
I−3:飲食、喫煙
(大声を出す)
習慣的な無意味な行動
眠る
      (忘れようとする)
身体状況(赤面、吐き気)
I-3/4:気晴らし(スポーツ、レコード鑑賞)
(だれかにあたる、愚痴をこぼす)
(一人っきりになる、黙る)
(祈る)
状態の変化(怒りっぽくなる、落ち着きがなくなる)
I−4:(他の事を考える)
原因の追求
(我慢する)
(誰かに気持ちを話す)
(日記、手紙にかく)
(精神を静める)
(他者にあたらないように配慮する)
I-4/5:(自己中心的になる)
(何もせず自分を見つめる)
I−5:

15.女性は<   (〜の)>時、幸せだなあと感じる。
I−2:(笑っている、食べている)
性的満足
Δ :(欲しいものが手にはいる)
(男性と共にいる)<不特定>
(チカンなどがいなくなる)
逃避的(力仕事をしなくていい)
(大人になる)
  Δ/3:(思いどおりになる、すべてうまくいく)
(遊んでいる、嫌な仕事が終った)
 I−3:家庭・家族の安定、幸せ、健康(家族と一緒にいる)
結婚
健康、安定、平凡(普通に元気良く暮らしている、心配ごとがない)
受身的満足感(誉められる、男性に可愛がられる)
具体的行動(お風呂、ショッピング)
人々と一緒にいる(友達と騒いでいる)
お金
I-3/4:愛する、愛される、好きな人と一緒にいる
尊敬される、必要とされる
(夫や恋人から誉められる)
(人の役にたつ)
女性の優位性(男性に勝った、女性として団結する)
母親になること、子育て(子供を育てるとき)
何かを生み出す、自分の時間がある
精神的に安定している
希望が叶う(自分の望みが叶った)
I−4:人間らしく生きる、目的を果たすこと
複数の役割を果たすこと
人間愛についての記述(人の優しさに触れた)
子供を生んだ喜び
(希望や信じるものがある)
自分が認められた時
I-4/5:子供の成長<詳細>
男性よりもっと多様な道を歩めると感じる
I−5:同一性(自分なりに一生懸命生きている)

16.私の母がもっと<     >ならいいのにと思う。
I−2:供給源、一方的依存対象
Δ :統制、支配への不満(うるさくなかったら)
気まぐれな空想(宇宙人)
Δ/3:外見、身体(痩せていたら、美人)
I−3:(若かったら)
死んでしまったことへの悲嘆(長生きしてくれていたら)
(元気)
母の特性・性格への不満(冷静、静か、頭がよい、優しい)
(近くに住んでいたら)
具体的要望(お掃除好きだったら、おしゃれ)
I-3/4:親密さへの欲求
視野の狭さへの不満(新しい考えを持てる、心の広い)
私を理解してくれる人(私のことをわかってくれたら)
I−4:活動的、行動的
(幸せ)
生き方への疑問(人生を恨みがましく思わない)
母の立場への思いやり(仕事に恵まれていたら)
I-4/5:母の個性の尊重(自分の時間を持てる、自由で幸福を感じられる)
母子分離
I−5:母の同一性(子供に執着せず自分の仕事に生きていれば)

17.女性の身体は<  (〜な)>ものである。
I−2:(柔らかい、弱い)
(清潔)
(嫌な、変な)
Δ :(男性のための)
Δ/3:(清潔にしておくべき)
I−3:(美しい、魅力的)
(敏感、デリケート、かよわい、複雑)
身体の外見的記述
(大切、重要)
(男とは違う)
(めんどうな、やっかい、不便)
I-3/4:男性との比較
(夫のための、彼女自身の)
(神聖な、素晴らしい、不思議な、重要な、機能的な)
(大事にされるべき)
(美しくあれる)
(強い、丈夫)
I−4:(芸術的な)
(尊重されるべき)
生命を与える
表情に富む
(健康を保つべき)
(我慢強い、意外と強い)
(自分でコントロールすべきもの)
I-4/5:誇りや満足の源
神や自然の創造物(詳細)
I−5:楽しみや達成の源
同一性の側面
運命の一部

18.他の子供の仲間に入ろうとしないで一人でいる子供を見たら、
   私は<     >。
I−2:(変なこだと思う、不快に感じる)
(その子が悪いのだと思う)
Δ :(無理にでも加わらせる)
傍観(ほっておく、知ったことではない)
Δ/3:(その子に注意する)
(仲間に入れてもらえばいいのにと思う)
I−3:仲間に入れる<単純>
話しかけ
慰め
(かわいそう、心配に思う)
他の子供達への非難
(一緒に遊ぶ)
(その子になにか他のことをさせる)
(わからない)
I-3/4:(なぜか尋ねる、調べる、不思議に思う)
その子に興味を持つ(親と話し合い)
馴染ませる、優しく指導
(無理強いすべきではないと思う)
周囲に働きかける(仲間にいれてくれるよう頼んであげる)
理解・共感(自分の小さい頃と同じ、その子の気持ちがよくわかる)
(結局なにもしてあげられない)
      (見守る)
(孤独を感じる、いたたまれなくなる)
比較的単純な性格・特性(強い子だ、大人しい子だ、孤独な子だ)
I−4:その子の立場から考える、気持ちの尊重
その子の性格・特性に関する詳細な記述
その子と集団の両方に働きかける
状況により異なる
(心理的な問題があると思う)
(集団も大切だが、先ず一人一人の子を大切にしてゆく)
その子の将来のことに思いやる
I-4/5:
I−5:

19.女性というものは時々<    >のことが心配になる。
I−2:(なにか)
Δ :性に関すること
不特定の男性
(お金)
 Δ/3:(自分)
生理、身体・外見(お肌、容姿)
I−3:家族、友人、恋人、動物
仕事、勉強、成績
自分の健康、体、気分
I-3/4:他者<子供、家族など>の幸福や健康
自分の性格や特性
自分の将来のこと(結婚、進学、就職、将来)
子供のこと<躾、将来について>
一人ぼっちになること
(その時々によって変わる)
人間関係(他人の噂)
愛情の確認(愛されているかいないか)
I−4:社会問題、世界情勢
将来の人生<詳細>
家族・両親の死や不幸、老後
選択の正しさ
適正、適応
役割の両立
(社会に出てうまくやって行けるか)
(些細なこと)
性格や社会に関する詳細な記述
I-4/5:人生の目的、充実感
(人に求めるばかりでなんの役にもたっていないのではないか)
I−5:

20.私は<              >。
I−2:(良い、悪い)
Δ :(自己の拒否)馬鹿、情けない
Δ/3:単純な身体外見への言及
I−3:氏名、年齢、職業、性
直接的な身体状況、感情、行動への言及(イライラ、〜が好き)
(普通だ、平凡だ、人間だ、私自身)
単純な性格特性(親切、怠け者、内向的)
単純な好みや望み<〜が好き、〜したい>
(環境に恵まれている、家族・友人に恵まれている)
(女性であってよかった)
I-3/4:将来のこと(地位、結婚、家庭、不安、目標)
性格・特性(不安定、良心的、自意識が強い)
社会への不安
現在の自己の状態の認識(最近何をしても面白くない、混乱している)
充実感(幸せな人間、恋している、忙しい)
(いつも空想や夢をみている)
意欲、願望(もっと勉強したい、素敵な女性になりたい)
自己否定、自己批判
(自分を大切にできる)
家族、集団内での地位(学校では目だたない人間)
(こういう質問にどう答えてよいか分からない)
  I−4:興味、好奇心
性格、能力についての詳細な記述
(生きていること、人間であること、健康であることが嬉しい)
(いっしょうけんめい生きている)
      (私でありたい、私を大切にしたい、自由に生きたい、考えたい)
自己改善への願い
役割への言及<比較、対比を含む>(主婦であると同時に職業人)
社会に対する意見や意識
自己受容的自己批判
自己についての二面的な認識(しばしば落ち込むが幸せ)
(能力のある限り働き続ける)
(母親を悲しませているのが辛い)
人生全体からの現在の位置づけ
I-4/5:複雑な役割の記述
広い視野からの自己の人生の肯定
人類に対する幅広い見解
I−5:内的葛藤
ステレオタイプな役割からの解放(女性である前に人間である)

21.私は男の人と一緒にいるとき<     >と感じる。
I−2:(恐い、いやだ、疲れる、気分が悪い、苦痛)
Δ :
Δ/3:身体、外見(背が高い、大きい)
I−3:(楽しい、嬉しい)
(恥しい、窮屈、女性どうしの方がよい)
(可愛くみせたい、女性らしく振舞おうとする)
(甘えたい、頼りたい)
(わからない)
I-3/4:(素直になりたい、堅くなってしまう)
      (欠点を隠したい)
(羨ましい、男になりたい)
  女性であることを自覚
理解したい、理解して欲しい
(いつもと同じ)
(それが好きな人なら楽しい)
安心する
男性の特性についての単純な認識
I−4:相手や条件により感情が異なる(詳細)
男性の特性についての比較・批判を含む記述(女性よりも〜、
      もっと〜だったらいいのに)
相手の気持ちや考えを理解したい
同性の時とは異なる(詳細)
性格が変化、心と行動が別
   アンヴィバレントな感情
I-4/5:啓発される
(もっと互いにわかりあえたら)
(生きている)
I−5:

22.職業につくことは女性にとって<   (〜な)>ことだ。
I−2:(働くこと)
(大変だ)
(嫌な)
Δ :金儲け
Δ/3:(無意味、つきたくない)
結婚までの暇潰し
(良い、楽しい)
(困難)
I−3:(素晴らしい、幸せ)
(大切、必要、重要)
(関係ない、重要でない)
結婚と比べて副次的なもの
(分からない)
I-3/4:目標、生きがい
(有意義)
社会を知るためのもの
自立の手段
(興味のある、魅力的な)
賛否両面<単純>
(当然、自然)
人生のごく一部
(社会のため必要)
家庭との両立の困難さ
精神力・行動力を要求する
(自分を高める、勉強になる、視野を広げる)
I−4:(自己の能力、性格を生かす)
<条件付きで>良い(もし家族の協力が得られれば〜、
      困難だが〜のため大切)
生きがいだけでなく収入源
I-4/5:自分の発展成長の手段
(一生続けてゆくべき)
家庭と両立しうる
同一性や女性としての役割の文脈における評価
I−5:(自分のためであり人のためである)

23.子供にとって良い母親とは<     >できる母親のことである。
I−2:(なんでもやってくれる)
Δ :(子供にしたいようにさせる)
(子供に優しく)
(子供の世話)
Δ/3:(良い家庭を作る)
I−3:(子供を愛する、理解する、心配する、助ける)
      (導く、教える、しつける、叱る、厳しく)
(話す、相談する)
(友達づきあい)
(子供が必要なときにそこにいる)
具体的内容(美味しい料理の)
(家族みんなを平等に愛する)
I-3/4:(頼る、信頼する・信頼される)
子供への関心(子供のことをよく知ろうとする)
自己犠牲(家族に尽くす、子供のために必死になることの)
相談する<アドバイザー、カウンセラーとしての役割>
(家族を養う)
(子供や家族を楽しませる)
(手本となる、善悪判断ができる)
I−4:子供に対する愛と躾(時には優しく時には厳しく)
母親以外の役割もはたす
子供の自主性の信頼、全面的受容、共感
子供の視点からの理解(子供と対等にものを見たり考えたり)
子供の成長への関心
(自分自身を省みることのできる)
(自信を持っている)
(自立している)
I-4/5:独立、自尊を教えること
個人としての子供の見方、考え方を理解しようとする
母子分離
I−5:個性、独立心の奨励
くつろぎと自信(詳細)
愛と躾(詳細)

24.私は時々<   (〜する)>ことができればいいのにと思う。
I−2:(死ぬ)
(何かよいこと)
Δ :依存的不平(一人っ子になる)
(お金持ちになる)
Δ/3:外見、容姿
(男になる)
(学校、仕事を休む、辞める)
I−3:具体的事物や行為(車を買う、猫を飼う)
勉強・仕事がうまくいく
将来の夢(〜になる)
具体的な能力の向上・獲得(英語を話す、車を運転する)
夢・空想や願い(空を飛ぶ、魔法を使う、人の心を知る)
生活の豊かさ
健康、幸福
(わからない)
I-3/4:恋人、結婚
旅行、移住
自由な時間、自由、解放、逃避
自分の性格の改善
楽しい平和な社会、生活
愛情、理解、心の安らぎ、安心
他者とのコミュニケーション(もっといろんな人と巡り会う)
人生のやり直し
大人として扱ってもらうこと
I−4:自分の性格、特性の改善<詳細>
自分自身の成長、成熟
幸福な人生
みんなの幸せ、愛
自由な人生(積極的)
I-4/5:自然な生き方
個性、プライド   
I−5:

25.母のことを思うと私は<     >気持ちになる。
I−2:
Δ :敵意、嫌悪(嫌な、ばかげた)
Δ/3:混乱
I−3:(幸せな、嬉しい、素敵な)
(泣きたい、腹立たしい)
I-3/4:(家に帰りたい、家が恋しい、会いたい、ホームシック)
分化した感情(悲しい、寂しい、暖かい、誇らしい、満足な、優しい)
お母さんに対して気の毒(手伝ってあげたい、大変だなあ)
(長生きして欲しい、元気でいてほしい)
I−4:母に対する感謝、尊敬、愛情
母を亡くしたことへの悲嘆
故郷やそれに関する事柄への感情
罪の意識、後悔の念(申し訳ない、すまない)
入り交じった複雑な感情
(母のようになりたい、なりたくない)
励まされる(がんばろう)
価値・批判・疑問を含む表現(情けない、なぜああなのだろうか)
I-4/5:母の幸せを祈る
入り混じった葛藤的な感情
(あの我慢強さに対して、いまさら驚きと尊敬でいっぱい)
I−5:母の価値等の抽象的な属性の評価
母の複雑性の認識

26.私は欲しいものが手に入らないとき<     >する。
I−2:(泣く)
(ほしがらない)
(そんなことは考えたくない)
Δ :(頼む、ねだる)
要求固執(絶対に欲しい)
<具体的手段で>(手にいれる)
Δ/3:(ふくれる、すねる)
(がっかりする、悲しくなる)
(気にしない、何もしない)
I−3:(諦める、我慢する、忘れる)
(待つ)
(働いて手にいれる)
(お祈り)
I-3/4:(代わりのものを手にいれる)
(他の方法や手段を考える)
要求達成への努力(何とかして手に入れようと)
(苛立つがやがて忘れる)
(諦めるように努力する)
I−4:原因・理由(なぜかを考える)
(試みた後ダメなら諦める)
対立する2つの反応(〜するか…する)
価値や状況の評定(必要なもの以外は諦める)
I-4/5:長期的展望にたった努力
I−5:

27.<   (〜した)>時、私は悪いことをしてしまったと感じる。
I−2:
Δ :盗み
ずる、休み
(そんなことない)
Δ/3:(悪いことをしたとき)
重大ではない何かをした時(リカちゃんの髪を切る)
I−3:(嘘をつく、だます)
悪口、ケンカ
規則に従わないこと
人を助けないこと
(喋り過ぎてしまった)
(お金を使い過ぎた)
信頼を裏ぎること
(バカげた過ちを犯してしまった)
I-3/4:人を傷つける<身体的、言葉>
両親への反発
人に迷惑をかけること
人を裏切ること
(自分の過ちに気付いた)
人に否定的感情を抱く
性的な過ち
移り気、わがまま
I−4:行為の意図への言及(悪いと思っていることをする、
知らず知らずのうちに人に迷惑をかけていた)
約束・責任が果たせないこと
人の信頼、期待の裏切り
I-4/5:他者への配慮の欠如(人の優しさに甘えて調子に乗る)
I−5:自己中心的な行為