琵琶湖学特論20131218 質問とその答え

自分でも調べてみましょう。さらに詳しい答えが得られますし、もっと面白いことがかいてあるかもしれません。

質問:琵琶湖での漁獲量の減少には漁師さんの数が減ったことも関係していますか?
答え:無関係ではないでしょう。ただし、漁獲圧が減れば漁獲量の回復につながることも考えられますが、現実はそうなっていません。

質問:貝が減っているのは琵琶湖以外にもありますか?
答え:例えば宍道湖・中海のシジミ(ヤマトシジミ)の減少のような例はあります。減った理由が同じなのか違うのかはきちんとわかっていません。一方、貝が増えて困っている例もあります。五大湖のカワホトトギスガイ(ロシア原産の外来種)のような例です。

質問:外来生物の規制にホワイトリスト方式をとっている国はどこですか?
答え:有名なのはニュージーランドです。うまくいった部分、行かない部分があるそうなので調べてみてください。

質問:ヨシの面積が大きく減った理由は?
答え:湖周道路と呼ばれる堰堤を作るために湖岸の工事をしたことが大きく関係しています。かつてヨシ帯だった場所では人間がバーベキューをしています。

質問:琵琶湖を法令で守るのには限界がありますよね?
答え:もちろん限界はありますが、法令以上に「多くの人」に守ってもらう手段を人類は発明しきれていないのも事実です。「環境教育」がそうなるとよいのですが・・・。実際のところ、「環境教育」に熱心に参加する人はすでに法令も守っている人という場合が多いのでは。

質問:カワウを駆除するのは本当に正しいのでしょうか。自然界の働きに人間が干渉し過ぎという考えはおかしいでしょうか。
答え:人間が自然を守る理由が何かによってその答えは変わります。自然からの恵み(生態系サービス)を重視するのであれば、損をするような状況は変えましょうという結論もあり得ます。これは、環境保護(原始状態を目指す)と環境保全(利益の確保を目指す)の違いです。

質問:ヨシとアシは同じですか?違いますか?
答え:生物学的には区別はしません。いろんな特徴のちがいがってもヒトはヒトと呼ぶのと同じ理屈です。ただし、太いヨシ、細いヨシなどの違いに遺伝的な要素が関係している場合もあるので、「品種」のような違いがあってもおかしくないでしょう。