湖沼環境演習(ゼミ)について

ゼミの進め方

  1. 卒業論文の計画・中間報告
  2. 論文紹介(卒業論文に関係したもの)
  3. ゼミ関連行事(湖沼学実習など)の打ち合わせ

ゼミのねらい

ゼミは、発表者の知識や技量そのものを判断する場ではありません。わからないことは事前に教員と相談するなど十分準備をできているか、をむしろ見ています。

  1. 卒業論文の計画・中間報告:ゼミでの活動のゴールである卒業論文の作成状況の確認です。
  2. 論文紹介(卒業論文に関係したもの):論文紹介は、論文を探すトレーニングも兼ねてます。ですから探すところにも労力をかけるようにしてください。総説を紹介する学生がたまにいますが、原著論文を紹介するようにしてください。その分野の一人者がまとめたものを客観的に語れるほど、発表者は物事がわかっているのか?というのがその理由です。
  3. ゼミ関連行事(湖沼学実習など)の打ち合わせ:ゼミの活動のもう一つのゴールは、野外での調査活動をできるようになることです。「調査活動ができる」というのは準備を含めてです。そして、準備こそが調査活動が成功する秘訣です。

 

セミナー係の仕事 (教育実習などの事情で担当を交替する場合は早目に調整すること)

  1. 鍵を借りておく
  2. PCを用意する
  3. 発表者と連絡を取り、必要な資料を準備する

発表者の責務

  1. 発表時間を守る:教育学部を卒業したのであれば「時間内で話すこと」は当然できる、と世間は思っているのではないでしょうか。
  2. レジメを作る:自分で話す内容を整理しなければ、他人に伝わるはずがありません。(何のために教育学部で学んでいるんですか?)
  3. 論文紹介の場合は前の週までに論文を配る:本質的な質疑を行いその論文で扱う内容について理解を深めたければ当然のことです。

「手抜き発表」は初めの数十秒で気づきます。

  1. レジメが杜撰:スライドの縮小版が並んでいた場合は高確率で炎上のようです。
  2. 発表の入り方:セールスポイントを説明できない場合は、発表者が発表内容を理解しているか疑問です。
  3. 発表内容を整理できているか:例えば論文紹介で論文の文字を追いながら発表しているようでは、理解しているとはいえません。

繰り返しになりますが・・・・

ゼミは、発表者の知識や技量そのものを判断する場ではありません。もっとも評価するのはきちんと準備された発表です。たとえ卒業論文の進捗状況が芳しくないという発表であっても、きちんとそれが伝わる発表ができていれば素晴らしい発表です。それでは、最も評価されない発表は何か・・・「手抜き発表」です。参加する他の学生の時間を無駄にしていることに気づきましょう(そして教員の時間も)。

ここまで読んで、「そのような高い要求は応えられない」と思うかもしれません。しかし、「よい発表をしたい」という気持ちがあれば、ここに書いてあることは実は「よい発表をする近道となる方法」だと気づくのではないでしょうか。

一方、ゼミの発表が「うまくできるか不安」という気持ちも当然出てくると思います。他者の前で自分の成果を発表するのは、「足りないところを見つけてもらう」という側面もあります。ですから、なにもかも完璧に準備しなければいけない、ということでもありません。その加減がわかれば2年間ゼミに参加した意義が生まれるのかもしれません。