WY−SCTとは、Loevingerによって開発された文章完成法式自我発達検査、WU−SCTの日本語化と評定の簡易化を目指し、渡部・山本によって作成された心理検査です。本来36項目であった項目数を27に減らし、さらに反応領域を限定することで、評定を容易にしました。
作成過程並びに信頼性/妥当性の検討に関する詳細は、
渡部・山本(1989)並びに渡部(1990)をご覧下さい。
名前の由来:LoevingerのWU−SCTは、Washington University Sentence Completion Testのことですが、我々のWY-SCTはWatanabeとYamamotoのイニシャルを意味します。共同研究者であった山本里花さん(当時大阪大学院生)は1988年に夭逝されました。検査の名称には、彼女の優れた才能を惜しみ、記念する意味を込めました。同時に、オリジナルであるWU-SCTにあやかろうという意図も少しあります。
質問項目と評定マニュアルは以下からダウンロードできます。ご使用は自由ですが、ご研究がまとまりましたら、掲載誌あるいは要約などお知らせ願えればありがたいです。