2024年3月例会のご案内

 

マスターナラティブアプローチを用いた日本の若者のアイデンティティ発達-ひきこもり傾向の若者に着目して-

 

報告者 :安居元紀氏(広島大学大学院)

 

★日時:2024年3月10日(日) 14:00〜17:00

 

★場所:神戸市青少年会館(新) 会議室
※コロナ前にあった三ノ宮から神戸駅近くに移転しています。「参加される方へ」のページを見て、間違わずにお越しください。

 

★参加申し込み:

事前の申し込みは不要ですが、 この研究会に初めて参加したいという方は、トップページにある滋賀大学の若松まで、メールでご連絡ください。

 

 今回は、前に一度だけ、オンラインの研究会にご参加いただいた広島大学大学院M2の安居元紀さんに、標記のテーマでご発表いただきます。以下の概要文をいただいています。

 

 若者は所属する文化的価値観を参照し, 時にはその価値観に抵抗しながらもアイデンティティを形成します(Erikson, 1968)。日本の文化的価値観は, 集団主義を維持しつつも個人主義に変化しています。このような文化的価値観の変化の中で, 日本の若者は特定の文化的価値観を参照することが難しく, アイデンティティ形成に困難を抱えています (Sugimura, 2020)。
 本研究では,若者が困難を克服し, アイデンティティを形成する方法を理解するため,マスターナラティブアプローチ (McLean & Syed, 2016)を用いました。マスターナラティブアプローチは,文化の中で多くの人が期待する「普通の生き方」をマスターナラティブとして概念化し,文化に所属する個人がマスターナラティブとの関係性の中でどのようなアイデンティティを形成していくのかを調査するアプローチです。このアプローチを用いて,日本の若者がアイデンティティ形成をする過程で,どのような日本文化のマスターナラティブから逸脱しているのか,そしてその逸脱にどのように対処しているのか調査することを本研究の目的としました。
この目的のために、本研究では日本文化において文化的な期待から逸脱し,アイデンティティ形成の困難を抱える傾向にある日本のひきこもり傾向の若者を対象としました。

 

 

 たくさんの方のご参加をお待ちしております。

 

★コロナウイルス感染症患者はさほどではありませんが、インフルエンザをはじめその他の感染症が猛威を振るっています。研究会は対面で行いますが、終了後の懇親会は研究会としては行わない予定をしております。ご了承ください。
★次回以降、発表してくださる方を募集しております。ご希望される方は世話人の若松までメール(アドレスはトップページにあります)をください。90分だけのハーフタイムでもけっこうです。その場合は、もう一人の方とのダブル・ヘッダーになります。