授業の特徴

  • 思考ツールを駆使した考えを深める授業

    附属中学校では、思考ツール(シンキング・ツール)を活用しています。思考ツールとは自分の頭の中の思いや考えを、論理的に書き出すことを図形を使って促すものです。共通の図形を使うことでみんなの思いや考えを一緒に組み立てていきます。


    マトリックス(感想交流シート)/ステップチャート

  • 考えや思いを外化する活発な授業

    附属中学校では、さまざまな機会をとらえて、絵や文章で表現したり、発表したりすることを促進しています。自分の考えや思いを伝え、他者の考えや思いをしっかりと聞く態度を大切にしています。これらは教科等だけでなく、異学年合同のグループで調査研究を行うBIWAKO TIMEなどの総合学習でも基本としています。

    友だちの考えをしっかり聞いている場面

    グループの研究成果を発表している場面

  • 体験したり、多面的に情報収集したりする実感を伴う授業

    附属中学校の授業では、直に専門家のお話を聞いたり、実験したりする機会をできるかぎり多く設けています。また、本やインターネットなどの様々なメディアからの情報を鵜呑みにせず、それらを比較検討することを重視しています。

    理科の実験(小魚の解剖)/国語の授業

  • ICTを活用したわかりやすい授業

    附属中学校では、生徒一人1台のタブレットパソコン(324台、各教室に36台配備)、40台のタブレットパソコン(廊下に配備)、60台のデスクトップパソコン(第1コンピュータ室に40台、第2コンピュータ室に20台配備)等を充実させています。タブレットパソコンは各教室と廊下のアクセスポイントから5ギガの高速回線でインターネットに接続されます。
    また、各教室にはプロジェクタ、大型スクリーンとテレビが常設されており、各教室に設置されたデスクトップパソコンからそれぞれに出力されます。
    これらのICTについては、必要に応じて適切に使用するようにしており、過去の研究から活用のノウハウを積み上げています。
    生徒にはそれぞれ米マイクロソフト社のオフィスソフト(ワープロ、表計算、プレゼン等)を自由に利用できるIDを付与しています。

    1人1台のタブレットパソコンを配備

    各教室にテレビ、大型スクリーンとプロジェクタを常設

    単なるコンピュータ利用教育ではない情報の取り扱い

    附属中学校の情報教育は、単にコンピュータ利用とは捉えず、情報のみかたや考え方を育てる観点を重視しています。
    一般的な情報教育の「情報の吟味や生産の力を持たないという障壁」は、「各教科における言語活動の充実が今後生み出すと予想される課題」と同じものです。コンピュータ利用を最終目的とする限り、各教科の基底の知識・技能としてはたらく学習内容とはなり得ません。教育のその先にある課題を見通して、「情報とは何か」というテーマを設定し、各教科の基底の知識・技能としてはたらく学習内容を創造し実践しています。このような授業は高校を含めても他に例がなく、情報”学”教育の発展に寄与するものとして高く評価されています。

    日本情報科教育学会第3回全国大会にて優秀実践賞をいただきました。