附属四校園の概要

附属学校園の性格と任務

附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属養護学校の四校園は、それぞれの校種の特色を生かしつつ、附属学校園としての性格と任務を次のように捉え、幼児・児童・生徒の教育と研究を重ねている。

第一に、各校種や発達段階での交流活動を積極的に行うとともに、教育の今日的課題に応える体験的学習を重視したカリキュラムの実施によって、命と人権を大切にする豊かな心とたくましく生きぬく力、自己教育力を身に付けた幼児・児童・生徒の育成をめざすことを最も大きな任務としている。

第二に、本学の教育学部をはじめとする各学部、その他関係機関と連携し、幼児教育、初等教育、中等教育、特別支援教育についての新しい理論と実践に関する研究を先駆的に行うとともに、県内の公立学校園に成果を還元したり、全国の附属学校園などと積極的な交流を進めたりすることを任務としている。

第三に、本学教育学部及び教職大学院と連携し、学部生や院生の実習指導にあたるとともに、滋賀県や大津市等の各教育委員会とも協力し、現職教員の研修受け入れを積極的に行うなど、次代の教育界を担う人材を育成することを重要な任務としている。

これら、附属学校園が社会から期待されていることに誠実に応えていくとともに、附属学校園が課せられた役割と責任が果たせるよう取り組みを進めている。

附属学校園教育推進の基本理念と実践課題

主題「いまを生きる教育の充実と創造」

「いまを生きる」とは、幼児・児童・生徒―人ひとりが、刻―刻と変わる「いま」を大切にして、自らの課題と目的意識を持って、その貫徹のために精―杯の力を発揮して追究し、持続させる中で、充実感を持ち、自らの可能性を拡大していく生き方を言う。このような生き方を育てる中で、自ら考え、正しい判断ができる資質の啓培を図るとともに、豊かな心情の陶冶とたくましい意志と体力を育てる教育の充実と創造を目指すものである。

実践的視点

  • ア…創造的な知性…自らの課題と目的意識を持ち、物事の本質を追究する中で、基礎的基本的内容を身に付け、多様な考え方や正しい判断力、豊かな表現力を育てる。
  • イ…豊かな人間性…自分や他人、環境や社会を大切にし、思いやりの心や豊かな心で人と接する態度を育てる。
  • ウ…たくましい意志と体力…健康で気力・体力が充実し、困難を克服し、たくましく生きようとする意志を育てる。

各学校園の特色

附属幼稚園 「たくましく やさしく 心豊かに生きる子ども」を教育目標として、学ぶ楽しさのある幼稚園をめざしている。広い園庭・工夫を凝らした環境の中で、園児はのびのびと学習をしている。
附属小学校 「心豊かで実行力のある子ども」を教育目標に掲げ、「『わたし』が生きる学校」を合い言葉に、子ども・教師・保護者がそろって自己実現のできる学校づくりをめざしている。
附属中学校 「創造的な知性と正しい判断力を持つ人間に」など5項目の教育目標を定め、「BIWAKO TIME」などの総合学習や選択履修を位置付けた教育課程の実践研究に取り組んでいる。
附属特別支援学校 「生きぬく力をめざして」―たしかに・まろやかに・たくましく―を教育目標に定め、「明日も来たくなる学校」の創造めざし、地域との連携を密にしつつ、取り組みを進めている。
滋賀大学教育学部