滋賀県にはさまざまな名産がありますが、万人受けする食材と言えば牛肉、「近江牛」でしょう。

やわらかくて、きちんと「肉の味」がするブランド牛として、神戸牛や米沢牛に負けるとも劣らない美味で、私たちの食を魅了します。大会会場から近いところにある専門店としては、
松喜屋さんというお店があります。1階が販売、2階と3階がレストランです。目の前でシェフに焼いてもらって食べるなら2階、座敷でゆっくり網焼き、すき焼き、しゃぶしゃぶなどを食べるなら3階です。1階のお肉やさんでは、他にもしぐれ煮やローストビーフ、コロッケなどの総菜やお弁当を売っています。抜群のコストパフォーマンスを誇ると個人的に思っているのは「ばってら寿司」(1箱800円)です。手軽なお土産にはレトルトのビーフカレー(400円)をどうぞ。場所は石山駅から徒歩10分。次項に載せた京阪電車石坂線で、1駅(「唐橋前」)下車すぐです。

近年は鉄道ブームとか。今回の参加者のなかにも、鉄道が好きという方がおられると思います。そんなかたのためのキーワード。
京阪電車と言えば、京都と大阪を結ぶ私鉄として有名ですが、大津市のなかにも石山寺駅と坂本駅を結ぶ「石坂線」という路線が走っています。京都や大阪の京阪電車と比べると驚くでしょうが、2両編成の素朴な電車です。多くは上の写真のように緑色の車体(土地の小学生が言うところの「地味電」)ですが、ときおり下の写真のようにおめかししたり、キャラクターのラッピングをした電車(同「派手電」)を見かけることがあります。
大会会場の最寄り駅、JR石山駅からは徒歩3分ほどで「京阪石山駅」と接続しており、ここから南に2駅行ったところが「京阪石山寺駅」。電車が好きな方は、この2駅区間(160円)を乗ってみて、石山寺駅から会場まで歩く、という企画もよいでしょう。尤も「石山寺駅」といっても、肝心の石山寺山門までは800mもあり、大人の足で10分弱かかります。大会会場はさらに南に足を伸ばして20分というところ。でも天気の良い日でしたら、とても気分の良いお散歩になります。重い荷物を持っていたらちょっと…でしょうけれど。

この京阪電車石坂線、一方の駅「京阪石山寺駅」から、もう一方の駅「坂本駅」までは33分。そのあいだに21もの駅を通ります。そう、駅の間隔が短く、沿線の住宅の軒をかすめるようにして走るのがこの電車の特徴です。中間の駅、浜大津駅からは「京津線」、すなわち大津と京都を結ぶ路線が分かれます。浜大津駅を出ると、なんと300mぐらいのあいだ、路面電車になるんですよ。そうして電車はやがて京都市の地下鉄とシームレスにつながり、「京都市役所前」まで行きます。あの「本能寺」の近くですね。この沿線に宿をとることも可能ではありますが、京都市役所前から浜大津駅までは22分もかかりますので、京阪石山駅まで乗り継いできますと40分ぐらいかかります。2日目朝の足となると、あまり現実的ではないですね。
…おっと、ちょうど大会の1日目、この路線の開業100周年を祝ったイベントがあるようです。でも学会会場にもちゃんと来てくださいね(笑)。