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恒川研究室の実験装置

■ 当研究室では以下のような実験装置で高温超伝導体や強磁性体などの物性研究をしています。簡単に言うと次のようなことです。将来役に立ちそうな物質(金属間化合物、絶縁体、高温超伝導や不思議な磁石(例えば冷やすと膨張したり、冷凍に使える磁石など))が、色々つくりだされています。実はそれらにはまだわかっていないことがあるので、実験してわからないことを解明したい。そして解明したことが次世代を支えるものづくりに役立つとしたら素晴らしいことでしょう。こういうことが当研究室の目指すところです。当研究室に配属されれば、これらの装置を利用して卒業研究を行うことができます。
■ 実験は、基本的に1週間単位で計画され、それに沿って実施されます。限られた時間で効率的に実験や作業をするために色々と各自が工夫することが重要です。ただ、実験や作業は自分の思い通りにいかないこともあります。ですが、そのおかげで思いがけない成果を得る可能性もあります。そこが実験の面白さでもあります。実験には粘り強く取り組む姿勢が大切です。


■極低エネルギー励起光源+高分解能光電子分光装置

MB Scientific 製 A1-System

 現在稼働しています。アインシュタインの「光電効果」を利用して、物質の内部で電子がどのように運動しているのかを詳細に調べることが出来る装置です。He光源とXe光源を利用し、最低温9Kにて角度分解光電子分光が可能です。電子エネルギー分析器はA-1アナライザーです。
 試料準備槽では、摂氏900度まで加熱可能なアニールステーション、EFM、LEED-Auger装置に加え、バルク試料破断用のクリーバーが利用できます。

■原子間力顕微鏡

NanoSurf社製 EasyScan2 AFM

 高価な除振台が不要で、小型で持ち運び可能なAFMです。
 光電子分光測定に利用する(利用した)試料表面を観察します。
 目に見えない小さな世界を詳細に調べることが出来ます。

■紫外・可視分光光度計

日本分光製 V-650

 光源の波長範囲は190-900nmです。
 積分球ユニットを備えており、液体試料だけでなく固体試料における反射率の波長依存性測定が可能です。
 様々な波長の光を次々と物質にあて、そのときの応答から、物質の性質を調べます。

■プログラム電気炉

 摂氏1200度以上の加熱が可能なマッフル炉と管状電気炉が利用できます。
 高温超伝導体の焼成が簡単に出来ます。