R5年度 研究報告

《研究主題》

 “いま”を生きるדこれから”を生きぬく力を育む保育

 ~多様性を生かし共生を実現する教育の探求~ 2年次

 

今年度は以下のように保育を公開し、オンデマンド配信を行いました。

 

【保育トーク広場】

「保育トーク広場」は本園が実践している園内研究に重ねて、参加いただいた方々と共に自らの課題を見つめ、保育の楽しさを語り合うものです。これまでコロナ禍における感染症対策のため、少人数で複数回行ってきた“ちいさな研究会”ともいえます。子供たちの日常のありのままを、そして私たちも普段通りの保育をという思いで、新型コロナウイルス感染症が5類になった新しい生活スタイルでも、引き続き少人数での公開保育を行いました。ご参加いただいた先生方の感想から私たちの保育を客観的に見つめなおしたり、日ごろ大切にしている子供たちへの眼差しを共有していただいたり、今年度も学びを深めることができました。

【公開研究会】

「公開研究会」は附属学校園の使命ともいうべき実践研究を、広く地域社会、学校教育関係者に公開し、地域における幼児教育の向上に寄与するものです。今年度は4年ぶりに人数を絞って対面での公開研究会を行うと共に、「当日の参加は難しいが保育を見たい」等のお声に応えオンデマンド配信も行いました。また「自園での園内研修で活用したいので視聴期間をもう少し長く」のお声にも応え、視聴期間を11月20日より12月17日までと昨年度より大幅に延長し、研究概要はもとより、滋賀大学教育学部 森太郎先生による講演会「園でのよりよい栽培活動をめざして」、山本一成先生による保育の指導助言など公開しました。対面参加は定員50名を大幅に上回るご参加をいただき、またオンデマンド配信も100名以上の方に視聴いただきました。

《参加者アンケートより抜粋》

  • 「ダメ」とすぐに止めてしまうことが多くあったが、保育を見させていただき止めないことで育つ姿、思いやる姿もあるということを知った。自分自身のこうでなければいけないという思い込みをへらしていきたいと思った
  • 先生という立場より、多様な子どもたちの中の1人として、子どもと横並びの位置にいることを大切にされていると感じました。子どもとの向き合い方を見つめなおし、明日からの保育に生かしていきたい
  • それぞれの園によって環境も全て違うため、学年別の協議会があったことで他園の保育を知ったり、一緒に関わり方を考えたりするよい機会になりました。実際に保育している保育者の意図や思いを聞くことができてよかったです
  • とくに学年毎の協議会の場がよかったです。担任の先生も話し合いに参加してくださって質問もしやすかったです。他園の先生方ともたくさん話せたので参考になりました。
  • 「栽培」について専門的な視点で基礎を教えていただき、知っているようでなんとなく進めていたことについて、改めて見直し、小学校でも栽培学習の参考にしたいと思います
  • 子どもたちにいろんな発想力があるように、保育士も固定されず想像力を豊かにしないといけないなと改めて思いました。また、包容力がある環境は、普段の中でもこういう所をいうんだと感じた所もあるが、意識して環境を作れていなかったので、今後の環境づくりで取り入れていきたいです

 

これらでも発表しました研究2年次としての成果を、以下に公開します。

研究概要(簡略版)

実践事例カード集①

実践事例カード集②

 

*これらの研究成果をリーフレットとしてまとめ、来年度本園の公開保育や、県内公立幼稚園・保育園・こども園等に広く発信していきます。

*研究の詳細については、令和6年度末に滋賀大学教育学部より論文投稿の予定です。

 

※在園児保護者の方へ 見られた感想、家庭とつながったエピソードなど募集しています。

お声をお寄せいただける方は、<こちら>からお願いします

(研究まとめのため、3月中に投稿いただけますと幸いです)。