本校の研究

令和3年度 研究テーマ

探究的学習を通した、グローバル社会に生きてはたらく資質・能力の育成
―「問い」から始まる教科の授業、総合学習をつないで実現する、深い学びの提案―

グローバル化、技術革新、社会構造などが目まぐるしく変化する現代社会において、子どもたちは「どうすれば社会が持続可能な発展を遂げるのか」という問いに直面し続けるであろう。子どもたちが様々な変化と主体的に向き合い、他者と協働しながら課題を解決していくことや、情報の本質を見抜いて理解し再構成するなどして新たな価値につなげていくこと、そして様々な変化の中でも臨機応変に目的を見出していくことができるようになることが求められている。とりわけ、グローバルな人材たる力を身に付けることは、未来社会の担い手である子どもたちにとって最も重要であり、グローバルな視点を持った探究的学習活動を構築し、ローカルな学習とグローバルな学習を関連付けるような教育が求められているといえる。

本校は、論理的思考を促す学習のあり方を研究の柱に据えながら、思考ツールを授業に取り入れることで生徒の主体的な学びを支えてきた。また、総合学習「BIWAKO TIME」(以下「BT」)を軸に、探究的な学習を通して主体的・対話的で深い学びに迫ったり、生徒の学びと実社会に生きてはたらく力を結ぶことを目標にして授業改善に取り組んだりしてきた実績がある。

昨年度の研究では、「探究的学習を通した、グローバル社会に生きてはたらく資質・能力の育成―教科の見方・考え方を生徒が活用できる、深い学びの提案―」を主題として、「グローバル社会に生きてはたらく資質・能力」を新しい能力概念(15の資質・能力)として定義した。この定義をもとにして各教科で指導内容の見方・考え方を明確化し、グローバルな文脈を意識させるような教材等の開発・工夫を行った。また、これらが教科横断的、あるいはBTに結びつくようにカリキュラムの構築を図った。例えばBTでは、地域に関わることを中心に調査研究を進めつつ、海外を含めた他地域と比較させたり、準えてみたりさせながら、SDGsに関連付けてグローバルな視点で研究に取り組ませるような方策を講じた。その中で、BTにおける「問い」の善し悪しの判断基準は、教科の授業で育まれた様々な「問い」に触れて生徒が身につけてきたものであることが判明した。

本年度はこれまでの研究を踏まえ、生徒が概念的な理解を深めたり、限られた情報をもとに全体像をとらえたり、正解のない問いに対して最適解を導くための道を探ろうしたりする手立てを授業で示していく。その中で、よりよい「問い」を立てる力を重視し、カリキュラム・マネジメントにより教科とBTをつないで探究的な学習を実践していく。
キーワード  探究的学習、資質・能力、カリキュラム・マネジメント、グローバル教育、ルーブリック、深い学び