学部長メッセージ

杉江学部長

滋賀大学教育学部は、1875(明治8)年に設立された滋賀県師範学校を出発点とし、以来140年余の長きにわたって、滋賀県をはじめ各地に優秀な教員を送り出し、地域社会の発展に貢献してきました。教育は「人が人を育てる」仕事。時代がどのように変わろうと、人(ひと)でなければできない仕事だと思う・・・。これは、滋賀大学教育学部を卒業して小学校の教壇に立つ、ある中堅教師の言葉です。人工知能により種々の職業が消失すると言われる現在、この言葉はより実感を伴って響いてきます。

 「学校の先生は忙しくて、苦労が多い!」との声もあります。確かに、教員は責任の重い仕事です。しかし、その苦労や責任と同時に、子どもたちの成長の過程をともに生き、育ちを支えることの喜び・やりがいに満ち溢れていることも事実です。そして、その中で、工夫や試行錯誤を繰り返しながら教員自身も成長を続けていくのです。滋賀大学教育学部は、このような教師を目指して本気で学びたい人のための学部です。自ら学び続ける教師の出発点として、先進的で優れた教員養成カリキュラムを用意し、教職についての基礎的・基本的な力を身につけるとともに、その魅力を深く理解する学生を育てています。

 本学部の教員養成カリキュラムは3本の柱から成り立っています。大学入門科目を出発点とし、教員としての基礎的力を身につける基本カリキュラム、多様な教育体験を積み、実践力を育てる教育参加カリキュラム、そして個々の学生が得意分野を深め、自信をもって教壇に立つための得意分野育成カリキュラムです。また、滋賀県の学校教育を長くリードしてこられた本学OB陣や学部スタッフによる就職支援を手厚く行っており、さらに地域の学校や教育委員会と連携して地域全体で学生を育てる体制も整えています。

 その成果は、教員就職実績にはっきりと現れています。平成22年から27年までの6年間の平均において、全国44の教員養成系国立大学・学部の中で、滋賀大学教育学部は教員就職率第4位を達成しました。しかも上位3校は単科の教育大学でしたので、総合大学の教育学部ではNo.1です。子どもたちが子ども時代を充分に生き、未来を切り拓いていく力を身につけるために、教師の存在はたいへん大きいものです。激動の社会で教育学部の役割は今後ますます重要になるでしょう。滋賀大学教育学部は、これからも教職に対する情熱と誇りを持った力量ある教員をしっかりと育てます。