ビワマスの増殖事業の見学会を開催しました

2024年11月5日

 1027日(土)に高島市おいて,一般の方13名とビワマスの増殖事業の見学を行いました。
 滋賀大学では琵琶湖の環境について長年教育・教育を行ってきましたが,その大きな目標は健全な湖を未来に残すことです。今回、一般の方を対象に、琵琶湖の恵みを考えるきっかけづくりとして,ビワマスの増殖事業の見学会を実施しました。
 ビワマスは,一生の大半を琵琶湖で過ごし,秋に流入河川にのぼり繁殖し一生を終えます。河川の水量低下や水温の上昇などのため,ビワマスの産卵環境は決して良好とはいえない状況です。滋賀県漁業協同組合連合会では特別な許可のもと採捕したビワマスから人工採卵・受精をし,仔稚魚を育て放流する事業を行っています。
 当日は,滋賀びわ湖漁業協同組合三和支所(旧三和漁業協同組合)において,特別採捕したビワマスからの採卵,採精の見学,滋賀県漁業協同組合連合会高島事業所において人工授精や受精卵・仔稚魚の育成施設の見学,百瀬漁業協同組合においてビワマスの専門家である桑原博士の講義,産卵期のビワマスを使った郷土料理であるアメノイオご飯の試食を行いました。これらの見学・体験を通し,琵琶湖の恵みである水産資源を未来に残すことの意義を感じてもらえたものと思います
 最後に,見学会の実施にご協力いただきまし皆様に感謝申し上げます。