2020年12月22日
滋賀大学教育学部附属教育実践総合センターは、滋賀大学の高大連携事業の一環として、滋賀県立高校の1,2年生を対象とした教職探求講座を実施しています。本講座は平成23年に東大津高校との合同開催として始まり、平成26年からは水口東高校も加わって、現在まで継続して開催してまいりました。教職に対する理解を深めながらモチベーションを高め、進路(教職)に対する視野を広げることを目的に、センタースタッフの大学教員が教職や教育について講義を行っています。本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が危ぶまれましたが、高校側の強い要望もあり、例年二日にわたって行ってきた講座を12月11日の一日のみに短縮し、41名の生徒さんたちを迎えて実施いたしました。
まず開講式において、芦谷道子教育実践総合センター長による教職への誘いの挨拶があり、その後今井弘樹教職大学院准教授から、長い教職経験を踏まえた「教職への志が拓く教師の道」についての講義、岩井憲一教育学部准教授から、教育の最新領域の一つである「教育におけるICT活用とは」の講義が行われました。さらに、畑稔彦教職大学院准教授から、「教育学部で学ぶとは」と題して滋賀大学教育学部の魅力が説明され、続いて各高校のOB・OGの大学生から、滋賀大学での学び、実習、サークル活動、学生生活についての楽しい語りがありました。休憩をはさみ、芦谷道子教育学部教授から「学校における心理的問題への教師による対応」との題目で心理学の講義、大野裕己教職大学院教授から「教師力の形成」との題目で教育学の講義が続きました。閉講式では神直人学部長から修了証書が授与され、学びの総括と修了の挨拶がありました。
例年恒例のOB,OGの大学生との懇談会が行えなかったのが残念ですが、参加された生徒さんたちは長時間にわたる内容の濃い講義に、メモを取りながら熱心に耳を傾けてくださっていました。本講座への参加によって、生徒さん達の教職への希望が膨らみ、いつか花開くことを期待しております。
【生徒さんたちの感想より】
・今回大学に行かせてもらい、教師という職について身近に感じることができ、高い壁であるということも分かった。今まで一番身近に感じていた教職だが、先生方がこんな所まで見て仕事をしているのかと思った。実際にOBやOGの方に会い話を聞くことができ、大学で学べることや高校時代の勉強の仕方などを教えていただき大学について知ることができ今からもっと頑張らないと教師への道は開くことができないと思った。(1年男子)
・まずこの研修を終えて自信をなくしました。「教員」という職業のすごさがよく分かったからです。しかし同時にたくさんの魅力も感じました。自分にできるかどうか分からないことがたくさんあり、不安しかなかったけど、その不安が大学に向かって勉強しようと思う力にもなり、とりあえずたくさんたくさんこの研修でためになることを聞いて文章にうまくまとめられないくらいの感情を今日は抱きました。本当によい経験をさせてもらえ、大学の人には感謝しかないです。(2年生女子)