2021年8月11日
教育学部芦谷道子教授は、8月6日~9日の4日間にわたり、英国で開発された子ども向けマインドフルネス・プログラム”.b:ドットビー”の指導者養成集中ワークショップを英国と共同で開催しました。
芦谷教授は、英国MiSP(Mindfulness in Schools Project)、オックスフォード大学、関西医科大学、関西大学などと連携協力し、4か年計画の子どもマインドフルネス・プロジェクトに取り組み、英国MiSPで開発された子どもを対象としたマインドフルネス・プログラム「.b」の日本語版資料翻訳作成、普及に携わっています。.bとは”Stop, Breathe and Be”というプラクティスの呼称であり、注意や思考をコントロールして今ここの身体感覚への気づきを深め、心理的健康の増進やパフォーマンス向上を目指すプログラムです。.bプログラムはこれまでに13か国語に翻訳され、世界で約65万人の子どもたちが受講している学校向けのプログラムで、抑うつの低下やウェルビーイングの向上等、子どもたちの心身の健康に寄与する多数のエビデンスが報告されています。
今年度は英国と日本をオンラインで繋ぎ、.bプログラムの指導者養成集中ワークショップ、「Teach .b」を、4日間にわたって実施しました。Teach .bはわが国初の開催であり、日本全国から応募した学校教員、教育関係者、心理士、医師等が参加し、38名が新たに .b Teacherの指導者資格を得ました。今後は新しく誕生した.b Teacher と共に、複数のフィールドでプログラムの効果評価を実施し、英国との国際比較を行う予定です。
なお、この事業は、日本学術振興会科学研究費助成事業及び一般社団法人三菱みらい育成事業財団より助成を受けて行われており、9月25日(土)に三菱みらい育成財団にて成果報告会が開催される予定です。
MiSP、.bプログラムについては以下のサイトをご覧ください。
Mindfulness in Schools Project (MiSP) | Bringing Mindfulness to Schools
本事業は、三菱みらい育成財団のサイトで紹介されています。以下をご参照ください。