2023年9月13日
2023年8月30日からの10日間、本学海外交流協定校タイのチェンマイ・ラジャパット大学(CMRU)の協力の下、海外自主参加体験を実施し、教育学部4回生8名が参加しました。海外自主参加体験は、グローバルな視野を持ち行動できる教師を目指して、海外における教育の多様性や今日的課題について学ぶ教育学部独自のプログラムです。2016年から毎年、タイやオーストラリアで実施してきましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で2020年2月を最後に中断し、今回3年半ぶりに再開しました。
活動拠点のCMRU人文学部日本語学科では、学生ペアで現代日本の生活や文化をタイ人学生に紹介する授業を行った他、ビジネス日本語や作文の授業でタイ人学生の学習サポート活動を行いました。CMRU附属幼稚園や日本語教育が行われている高校を訪問する機会も設けられ、参加学生が企画した日本語を使ったゲームやダンスで、タイの子どもたちと交流しました。参加学生はこれまでの教職科目や教育実習の経験をもとに初めての日本語授業や日本語交流の準備にあたり、協力して授業に臨みました。
また、仏教寺院、曲芸や象乗りで酷使され傷ついた象を保護する施設、北部タイ文化の博物館など、チェンマイならではの施設を訪問し、これらは貴重な異文化体験・現地理解の機会となりました。
滞在中はバディ役の日本語学科のタイ人学生たちと食事や買い物を共にし、同世代同士で友好を深めました。最終日にはタイ人学生がお別れ会を企画し、学生たちは互いに感謝を伝えあい、別れを惜しみつつ再会を約束しました。
このような機会がコロナ禍により制限されてきた4回生にとって、学生のうちに、現地に足を運び、人々の生活や同世代の若者の考えを知る機会を得られたことは、今後の人生において非常に大きな意味を持つと思います。プログラムの実施に多大な協力をいただきました関係者の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。