滋賀県獣医師会と連携して学校での動物飼育に関する講義・実習を実施(12月7日)

2023年12月15日

 小学校生活科では継続的な動植物の飼育・栽培を行うことが求められています。動物については魚類・両生類・昆虫の飼育が多く、体温を感じることができる動物の飼育を行っている小学校は少ないのが現状です。その要因として、鳥インフルエンザなどの動物の感染症、児童のアレルギー、休日の飼育に対する負担に加え、教師の動物の飼育に対する知識・経験不足が挙げられます。 子供たちに具体的な体験を通した教育を行うには、教師自身が教材について学び、具体的な体験を通して知的・情意的な気付きを得るという経験を行っておくことは重要です。滋賀大学教育学部では、127日(木)の「初等生活科内容学」において滋賀県獣医師会と連携して、7名の獣医師の協力のもと、動物の飼育に関する講義・動物とのふれあい実習を行いました。
 講義では、学校での動物飼育の教育的な意義、動物の感染症・児童のアレルギー・休日の飼育などの問題への対応方法、学校で飼育されることが多い動物の特性などについて説明いただきました。動物とのふれあい実習では、ウサギ2羽とモルモット6匹が登場し、獣医師の指導のもと実際に動物とふれあいました。実体験を行うことにより、動物の特性・扱い方などの知識・技能に加え、ふれあうことにより得られる情意的な点も学ぶことができた様子でした。
 この経験が将来、学校での動物飼育や生活科教育において活かされることを期待します。

講義の様子

ウサギとのふれあい

モルモットとのふれあい

モルモットの拍動を聴く様子