滋賀県獣医師会と連携し学校動物飼育に関する講義・実習を行いました

 小学校生活科では継続的な動植物の飼育・栽培を行うことが求められています。動物については魚類・両生類・昆虫の飼育が多く、体温を感じることができる動物の飼育を行っている小学校は少ないのが現状です。その要因として、鳥インフルエンザなどの動物の感染症、児童のアレルギー、休日の飼育に対する負担に加え、教師の動物の飼育に対する知識・経験不足が挙げられます。
 将来教師を目指す学生には、学校動物の飼育に関する知識の獲得や実体験を行うことが重要ですが、教員養成系大学において、体験を伴う学校動物の飼育に関する授業は一部の大学でしか行われていません。滋賀大学教育学部では、11月28日(木)の「初等生活科内容学」の授業において滋賀県獣医師会と連携して、6名の獣医師(足立恒充先生、石田龍一先生、竹村裕子先生、近棟稔哉先生、橋本夏彦先生、三木勇雄先生)の協力のもと、動物の飼育に関する講義・動物とのふれあい実習を行いました。
 授業の前半では、近棟稔哉先生より学校での動物飼育の教育的な意義、動物の感染症・児童のアレルギー・休日の飼育などの問題への対応方法、学校で飼育されることが多い動物の特性などについてご講義いただきました。その後、ウサギ3羽、モルモット3匹が登場し、獣医師の指導のもと実際に動物とふれあいました。実体験を行うことにより、動物の特性・扱い方、ふれあうことによって得られる気持ちという科学的・情意的な側面について深く学ぶことができた様子でした。
 今回の授業での経験が将来、学校での動物飼育や生活科教育において活かされることを期待します。

近棟稔哉先生によるご講義

ウサギの特性についての説明

ウサギのとのふれあい

実習に来てくれたモルモット

モルモットとのふれあい①

モルモットとのふれあい②