滋賀大学教育学部英会話サークルSULEEが第5回全国学生英語プレゼンテーションコンテストに参加しました

12 月3 日、東京神田で開催された第5回全国学生英語プレゼンテーションコンテストに、滋賀大学教育学部英会話サークルSULEE から11 名が参加しました。本大会は神田外語グループと読売新聞社で共催され、後援には文部科学省・外務省・米国大使館等、協賛には三菱商事株式会社・イオン株式会社等、日本を代表する国の機関や企業の協力を受けて行われています。今回で5回目ではありますが、全国約150 の大学と700 名が参加した、日本では最大規模の英語プレゼンテーション大会であると言えます。

そのような格式高い大会に、私たち11 名は各4チームに別れ、団体の部に出場させて頂きました。うちのサークルらしく、果敢に挑み、そして一次予選を突破し、東京でプレゼンテーションをさせて頂く機会を得ました。

惜しくも、ファイナリスト5組には選ばれませんでしたが、全4チームとも見事、全国 Top50 に選ばれ入賞を果たすことができました。大ホールの大画面の中に、私たちの「名前」と「滋賀大学」が表示されたとき、皆で狂喜乱舞したことを今でも鮮明に覚えています。3 ヶ月間に及ぶ努力が報われた瞬間でした。

ここからは、本大会で私たち各 4 チームがどのようなテーマでプレゼンをしたのか、また振り返ってみての感想を少し報告させてください。

私たちが選んだテーマは、「日本の既存の製品にプラスワンのアイデアを加え世界に売り込め!」でした。せっかく、自分達で新商品を提案するのだから、少しでも世界に貢献できる製品を作りたい、とりわけ苛酷な環境で生きる人達に役に立つようなものを作ろうと決め、水なしで身体を清潔に保つことができ、かつ未だ予防策がないといわれるデング熱をも同時に予防できる新商品を提案させて頂きました。より現実的でかつ、フィージビリティにもこだわった画期的な新商品をプレゼンできたと胸を張っていえます。

ゼロから何かを創る難しさを痛感し、遅々として前に進めない時期もあり、まさに苦難の連続でした。その一方で、完成にまでこぎ着けたときに得られた、全身が震えるほどの興奮と達成感は未だ忘れられません。共に苦労を分かち合い、立ち向かい、乗り越えたからこその最高のチームワークでプレゼンができたと思います。

私たちは、「日本の防災・減災の技術を伝える」というテーマのもと、汚い水を清潔なものに変える「レスキューアクア911」を紹介しました。人間が生活していく上で最も大切なものを水と考えたからです。今回のプレゼンを振り返ってみると、多くのことが挙げられますが、その中でも 2 つのことが強く印象に残っています。

1 つ目は、臨機応変の対応が十分ではなかったということです。プレゼンに向けて様々な準備をしてきましたが、本番の質疑応答では、想定していないことを聞かれました。今となっては、冷静に考えれば答えられる内容であったと思います。しかし、それが本番の圧力だと思われます。一方でファイナリストに選ばれた方は、自分の言いたいことを冷静返答していました。ここに大きな差を感じました。

2 つ目は、「チーム」で楽しめたということです。プレゼンの準備に向けてお互いに様々な意見が出ました。
中々まとまらない時もありました。だからこそ、プレゼンを終えた時の達成感と楽しさは強く残っています。
最後に待っている「チーム」の一体感は今でも忘れられません。

私たちのチームは、観光課職員として外国人観光客に体験型ツアーを提案するというテーマを選びました。滋賀大学生であるので滋賀の良い所を伝えようと思い、大津市の観光課職員となり、映画『ちはやふる』のロケ地巡りを提案しました。大津市の良さをより多くの方に知ってもらいたいと思い、毎日大会に向けて懸命に練習しました。二人で協力しながら、とても楽しんでプレゼンすることができました。

私たちは今回の大会を経ることにより、発言力、役割分担、スケジュールの管理、会社様とのコンタクトなどにおいて、自分達の社会経験不足を実感しました。今回の大会で実感した様々なことを糧に、来年の第6回大会では今大会での経験を活かしたプレゼンをしたいと考えています。英語力の面に関しましては、原稿の英文の表現方法の学習や意訳、発音等の努力の結果、成長を実感しています。しかし一番の収穫は、今回の準備を通してメンバーとの仲が深まった点であると考えています。

来年開催される第6回大会では、今回明確となった「決勝進出」を目指し、日々精進していきます。

前年度、文部科学大臣賞受賞の菊池兄弟もゲストで来られていたので、その際の一枚

私達、滋賀大学教育学部英会話サークル SULEE は発足してまだ約2年ではありますが、こうした快挙を成し遂げることができました。たった3名で始めたサークルが、今では15 名を越えるサークルになり、どんな活動から始めたら良いかさえ分からなかったサークルが、こうして全国の舞台でも活躍できるまでに成長しました。少しでも英語を話せるようになりたいという思いから、立ち上げた当初を思い出すと、感慨深いものがあります。「成功とは小さい努力の積み重ねである」という言葉がありますが、今回の大会を通してその言葉の意味・重みを強く実感しました。来年こそは、捲土重来を期す思いで、また普段からの活動により熱心に取り組んでいきたいと思います。

英語科の先生方からも多大なる支援を頂きました。その支援あっての入賞であり、感謝してもしきれない思いでいっぱいです。普段から、私たちのサークルを積極的に支援してくださる尾島先生、今回の大会でもご尽力頂きました。また、今回は尾島先生だけでなく同じく英語科のアンディ先生、中内田先生からも多大なる支援をして頂きました。この場をかりて、厚く御礼申し上げます。